「そこそこ」と「ハイパフォーマー」を分ける睡眠5原則~ニューロスペースが斬る!睡眠と健康経営~

Work 2017年01月30日(月)

「そこそこ」と「ハイパフォーマー」を分ける睡眠5原則~ニューロスペースが斬る!睡眠と健康経営~

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【睡眠コンサルタント小林孝徳の健康経営道場 第一回】

最近「健康経営」を掲げ、従業員の健康促進や業務効率を追求する企業が増えていますが、従業員の健康関連コストで最も多くを占めるのは、医療費でも従業員の欠勤でもなく、出社しても仕事に身が入らない状態(=プレゼンティーズム)なのです。このコラムでは睡眠の視点からビジネスマンの健康、仕事の生産性について考えていきます。

日本人は先進国の中でもトップクラスの長時間労働で、スマホやパソコンの使用などの影響もあって、慢性的な睡眠不足に陥っている人が多いようです。睡眠不足を原因とした国家レベルの経済的損失は約16兆円にも上っています(米ランド研究所の調査)。

私はニューロスペースという会社で「睡眠コンサルタント」として、効果的な睡眠の取り方を研究し、企業の皆様に睡眠の質を改善するための研修を提供しています。私はこの仕事をしていく中で、ある重要なことに気づきました。それは、仕事の生産性が高い「ハイパフォーマー」のビジネスマンと、仕事を普通にこなす一般的な「そこそこビジネスマン」との間では、睡眠の取り方に大きな違いがあるということです。

まずは、下の2つの図を見てください。図1がハイパフォーマーの睡眠パターンで、図2が一般的なビジネスマンの睡眠パターンです。

 

【図1】

図1

 

【図2】

図2

 

まずは「ハイパフォーマー」の睡眠の取り方にはどのような特徴があるでしょうか。一般的な「そこそこビジネスマン」の睡眠パターンとどのような違いがあるかを見ていきましょう。

【原則① 寝る時間がばらばらでも気にしない】

ハイパフォーマーは、必ずこの時刻までに寝なければならないとは考えません。寝るのが遅くなってしまったときでも気にしないのです。そして早く眠れるときは早く寝る、眠たくなったら寝る、ということを心がけています。一般的なビジネスマンは、仕事やプライベートなど考え事、悩み事がどんどん頭に浮かんで来たり、部屋の温度が気になって眠れなかったりして、いざ布団に入ってもなかなか寝付けないということがありますが、ハイパフォーマーは多少の就寝時刻のずれは気にしないのです。ある意味、「眠り」に対して余裕のある考え方をしており、それがより良い睡眠を取るために重要なのです。

【原則② 決まった時刻に起きる】

ハイパフォーマーは、毎日、起きる時間がほぼ一定です。仕事のない休日であっても、平日と同じ時刻か、遅くともプラス2時間以内には起きます。これによって、規則的なリズムで身体が活動できるようになり、仕事でパフォーマンスを発揮しやすくなるのです。

【原則③ 戦略的に仮眠を取る】

ハイパフォーマーは、眠気のピークが襲って来て生産性が落ち込む前に、先手を打って仮眠を取ります。私たちの体内時計では、起床してからまず7〜8時間後に眠気のピークが来ます。どうにもならないほど眠気を感じる前に、自分から仮眠を取るのです。アスリートの中にも、仮眠を取り入れて試合に臨むための管理をしている人が多くいます。IT企業などでは、社内に仮眠室を設け、従業員に短時間の仮眠を勧めているところも増えて来ています。時間は15分〜30分間が理想的です。仮眠の時間が長すぎてしまうと、その後の仕事に支障が出たり、人によっては頭痛やめまいが起きることがあります。一方、そこそこビジネスマンは、ついつい眠気を我慢してしまい、逆に仕事の生産性に影響が出てしまっています。

【原則④ 電車の中では寝ない】

そこそこビジネスマンは、帰宅の電車の中で気が抜けて眠りに落ちています。
「今日も全力で仕事をやりきった」。電車の中がまさに第二のベッドです。降りるべき駅で乗り越してしまうこともあるでしょう。しかし、ハイパフォーマーは眠気を感じたとしても、電車の中で眠りません。帰宅途中で寝てしまうと、夜の睡眠で深く眠れなくなってしまうのです。帰宅したとたん、ソファーで寝てしまう人もいますが、これも同じで、夜の睡眠の質に影響が出ます。帰宅後に眠りたくなったら、眠気がピークに達する前に入浴をして目を覚ましましょう。

【原則⑤ 休日の寝ダメをしない】

ハイパフォーマーは休日の寝ダメをしません。休日にたくさん寝てしまう人も多いと思いますが、起床時間を2日連続でずらしてしまうと、週明けにツケが回ってくるのです。月曜日に起床したとき、「なんとなくだるい」「仕事に行きたくない」といういわゆる「ブルーマンデー」の症状の原因の1つは、この休日の睡眠リズムの狂いにあるのです。

 

これらの睡眠の取り方の差は、仕事の生産性を左右するだけでなく、何年か後の出世の差につながったり、会社全体の成長にも影響したりするかもしれません。あなたも「そこそこビジネスマン」から「ハイパフォーマー」になるために、睡眠の取り方を工夫してみてはいかがでしょうか?

 

小林孝徳(コバヤシ タカノリ)
株式会社ニューロスペース 代表取締役社長

小林

学生時代から社会人まで睡眠障害に苦しんだ経験から、日本人の5人に1人が悩む睡眠の社会問題を解決したいと志し、2013年12月に株式会社ニューロスペースを設立。
筑波大学や都内医療機関と共同で睡眠の質を計測する簡易型脳波計の開発や企業の睡眠の課題を解決するソリューションを提供している。認知行動療法に基づく睡眠改善プログラムで、不規則勤務など多様な企業の働き方に合わせた最適なパフォーマンス向上が可能となる。
吉野家ホールディングス、DeNA、パナソニック、SBSホールディング、クボタなど多くの企業で睡眠改善を実現。

photo by shaolinheart

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