ハルシオンの効果と副作用【不眠症で眠れないあなたの睡眠薬辞典】

Topics 2016年12月20日(火)

ハルシオンの効果と副作用【不眠症で眠れないあなたの睡眠薬辞典】

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ハルシオンを飲んでる人、処方された人必見。ハルシオンの効果、副作用や注意点など、すべて解説します。

 

■薬の効果


ハルシオンの適応症は、①不眠症、②麻酔前投薬、の2病変です。血中濃度推移から考えますと、ハルシオン(トリアゾラム)は、睡眠前半に十分な濃度を発現するため入眠障害に適します。

睡眠後半に急激に濃度が低下するため、ハルシオンを連用した場合でも体内蓄積の可能性は少なくなっています。朝起床時の血中濃度はほぼ0に近くなっているため残眠感を伴いませんが、ハルシオンは中途覚醒や早朝覚醒の不眠には不適です。

ただし、もともとベンゾジアゼピンの薬物動態は個人差が大きく、またその薬効は用量依存的であることに留意すべきです。

すなわち超短時間作用型のハルシオンも、高用量での使用では作用持続時間の延長により持ち越し効果(服用翌日まで睡眠薬の影響が残ってしまうこと)発現の危険があります。

高齢者、腎機能障害、肝機能障害、心臓疾患の方では代謝、排泄の遅延のため、また脳器質障害(脳が構造的に障害される疾患で、脳腫瘍や脳感染症、脳血管障害など)患者では薬効の増強をきたすことがあり、低用量の設定が望まれます。

 

■用法・用量


標準的な用法・用量:0.25 mgを就床前20~30分以内に内服します。
入眠困難が改善しない場合は0.5 mgまでの増量が認められています。しかし有害事象回避の視点から、入眠困難が改善しない場合は、非ベンゾジアゼピンへの変更が推奨されます。

高齢者、肝機能不全、腎機能障害、脳器質障害患者には初期量を0.125 mgに設定します。

 

■主な副作用や注意点


調査症例数12,930例中、副作用発現症例は338例(2.61%)であり、副作用発現件数は延べ700件でした。その主なものは、

めまい・ふらつき164件(1.27%)
眠気155件(1.20%)
倦怠感100件(0.77%)
頭痛・頭重91件(0.70%)

等でした(承認時までの調査及び市販後の使用成績調査の集計)。

高用量のハルシオンを連用後の急激な中断により反跳性不眠(服薬中止後に以前よりも強い不眠が出現する現象)が起こることがあります。不眠の程度が治療前より重度であり、不眠症状の再燃と判断されます。

ハルシオン常用量を3~6ヶ月以上の長期連用後、中断により不安、振戦(意思とは関係無く生じる細かいふるえ)や、発汗などの症状がみられることがあります。服薬の離脱には4~6ヶ月をかけて服薬量を徐々に減らしていく必要があります。

ハルシオンの処方に際しては、症状の評価を十分に行ない、嗜壁(特定の行動や人間関係を特に好む)問題をもつ患者群をなるべく除外し、適正使用に配慮すべきです。

ハルシオンの連用時、また服薬終了数日以内の飲酒、授乳、自動車の運転や重機の操作などは控えるべきです。

抗HIV薬(リトナビルなど)、アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾールなど)、グレープフルーツジュースは本剤の代謝を阻害し、その血中濃度を上昇させる危険があります。

 

■販売開始日


1983年4月(0.25mg)
1990年7月(0.125mg)

 

■製造販売元


ファイザー株式会社

 

参考URL:

ハルシオン 添付文書
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00000184.pdf

 

<筆者プロフィール>

薬剤師、某国立大大学院卒。
大手ライフサイエンス関連企業にて、10年以上、医療用医薬品の研究開発業務に従事。
専門は臨床開発。医療用医薬品の承認審査業務について、市場ニーズ調査、臨床試験デザイン、データ収集、解析、承認申請用資料作成などの観点から関わり、実績を挙げている。

 

Photo by Victor

 

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