現役医師が教える不眠症教室 – 病院に行ったほうがいい症状と様々な睡眠薬

Medical 2016年11月07日(月)

現役医師が教える不眠症教室 – 病院に行ったほうがいい症状と様々な睡眠薬

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【2017年4月23日更新】 不眠症ではないかしら?でも調べてみても分からない。そのような方は必見です。不眠症の診断は一般の方では中々難しいのが現実です。また、その症状も人それぞれ違うことが多く分かりにくいです。ここでは、不眠の種類とその種類別の症状、また病院で処方される様々な睡眠薬について紹介します。

■不眠症はなぜ診断しにくいのか

不眠症と一口に述べても、全く眠れない不眠から眠りが浅い不眠、または眠れるけど短時間しか眠ることができない不眠などいくつかの種類があるのが不眠症です。そのため、中々不眠症かどうか一般の方は分かりにくいんですよね。 また、実際には不眠症ではなく他の原因があり、その原因により不眠症が引き起こされている場合もあります。どちらにせよ、不眠症とはその不眠によって今まで行っていた生活が困難になる場合に不眠症と診断されることが多いです。

■病院へ行った方がいいケース

例えば、以下のような場合は不眠症かどうか一回病院へかかった方がいいでしょう。 例1.昼間の意識を失うほどの眠気 大切な仕事や商談中でも、眠気が起きて意識を失って寝てしまったり、人と話しても眠くて寝てしまう 例2.疲れすぎてふつうの生活ができない 眠れないことで疲れてしまい、学校や仕事に行けなくて休んでしまうことがたびたび起こる 例3.他の人にも心配されたりするほど体調が悪くなる 寝ていないので食欲が極端になくなったり、気持ち悪くなり実際に吐いてしまったりする

■不眠症の種類とその症状

不眠症の種類とその症状は、日本精神医学会の診察・治療マニュアルであるDSM5を(米国精神医学会のDSM5を翻訳したもの)に沿って紹介しています。

種類1.寝入りに問題がある不眠症

何もないのに寝入りが悪く、夜遅くなっても眠れない不眠症です。明け方近くまで眠れないことが多いです。

種類2.連続して眠れない不眠症

中途覚醒とも呼ばれ、眠れるのですが途中で起きてしまいそのまま朝まで眠れない不眠症です。この種類の不眠症の方たちは半分以上が夜中に目が覚めてしまい、朝まで一睡もできないことが多いです。

種類3.早朝に目が覚めてしまい、睡眠時間が短いのが問題の不眠症

早朝覚醒ともよばれる不眠症です。夜はふつうに眠れるのに明け方目が覚めるため睡眠時間が短く生活に支障が出るのがこの不眠症の症状です。

種類4.寝たのに疲れが取れない不眠症

睡眠障害とも呼ばれます。睡眠時間は足りているのに眠りが浅いためあまり疲れが取れず、朝起きた時から疲れています。

■病院で処方される不眠症の薬

病院で処方される不眠症の薬は、主に、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬の4種類です。

#1.ベンゾジアゼピン系の薬

GABAと呼ばれる脳の興奮を抑える作用のある物質を感知する受容体の働きを助ける働きをする薬です。受容体の部位により、作用する時間の長さが違うので、すべての不眠症に処方されます。興奮を抑えるので、以下の効果があります。

  • 鎮静作用:落ち着く
  • 筋弛緩作用:体がリラックスする
  • 催眠作用:眠くなる
  • 抗不安作用:漠然とした不安がなくなる

ベンゾジアゼピン系の薬の商品名(日本で販売されている商品名)

  • フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース)
  • トリアゾラム(ハルシオン)
  • フルラゼパム(ダルメート)
  • ミダゾラム(ドルミカム)
  • ニトラゼパム(ベンザリン)
  • クアゼパム(ドラール)など

ベンゾジアゼピン系の薬の副作用

  • 主な副作用は以下のようなものがあります。
  • 持続作用:次の日まで薬の効果が持続します
  • ふらつき、力が入らない:筋弛緩作用により起こります
  • 記憶がなくなる:寝ている間の記憶がない場合があります
  • 薬を中止後の不眠や離脱症状:手の震えや発汗またはイライラしやすくなる

 

#2.非ベンゾジアゼピン系の薬

特定の部位のGABA受容体を選択的に選んで結合を促す薬です。

  • 催眠作用>筋弛緩作用と抗不安作用
  • お年寄りの転倒防止のためにお年寄りによく処方されます

非ベンゾジアゼピン系の薬の商品名(日本で販売されている商品名)

非ベンゾジアゼピン系の薬の副作用

  • 依存しやすい
  • 起きた際の疲労感
  • 寝ている間の記憶がなくなる

 

#3.メラトニン受容体作動薬

メラトニンはトリプトファンというアミノ酸から派生してできる物質であり、脳の松果体という部分から分泌されています。メラトニンは入眠をコントロールするホルモンと言われており、昼(日の光を浴びると)には血中濃度が少なくなり、夜になると増えます。また、既日リズムを調整するホルモンなので、それらの作用を用いて不眠治療薬として使用されています。

  • 入眠補助
  • 副作用が少ない
  • せん妄予防も可能(未だ研究中)
  • 夜間頻尿の防止
  • 自然な睡眠に戻してくれる

メラトニン受容体作動薬の商品名(日本名)

  • ラメルテオン(ロゼレム)

メラトニン受容体作動薬の副作用

  • 中止した後の不眠
  • 頭痛
  • 効果が他の睡眠薬に比べて弱い

禁忌(絶対に止めてほしいこと) •持病で肝機能障害がある人 •抗うつ薬のフルボキサミンとの併用(商品名ルボックス、デプロメール) 併用すると、血中のメラトニン濃度が著しく上昇してしまいます。

#4.オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンとは脳を覚醒させるときに使われる物質です。そのため、オレキシンの受容体をブロックし、オレキシンが作用させないようにしたのがこの薬の特徴です。

  • 寝入りや途中で覚醒してしまう問題がある不眠症に効果がある
  • 副作用が起こりにくいと言われています

オレキシン受容体拮抗薬の商品名

オレキシン受容体拮抗薬の副作用

  • 起きた後の脱力感
  • 起きた後のだるさ

 

■睡眠薬を飲む上での注意事項、医師に相談すべきこと

睡眠薬は不眠症の症状や種類、また体質によっても違ってきます。そのため、自分に合った睡眠薬を探すことが大切です。

薬を飲むうえでの注意事項

  • 副作用がでたら報告する
  • 医師の指示した容量・用法を守る
  • 勝手に止めない

医師に相談すべきこと

  • 持病を持っている時
  • 特定の睡眠薬にアレルギーを持っている時
  • 睡眠薬を飲んでも効かない時
  • 体調が悪いので止めたい時

 

<筆者プロフィール>

ニックネーム:benichan カリブ海で内科医師をしています。最新機器がない島で最低限の技術で工夫して患者さんを診察しています。自分自身も入眠障害型の不眠症なので、皆さんと一緒に問題を解決していきたいと思っています。日本の医療技術は先進国の中でも高い技術を誇っていますので、その技術の恩恵を利用しない手はありません!不眠を改善し、朝までぐっすり眠りましょう!


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