現役医師が教える不眠症教室-病院に行ったほうがいい目安とは?不眠症の治療を学ぶ

Medical 2016年10月27日(木)

現役医師が教える不眠症教室-病院に行ったほうがいい目安とは?不眠症の治療を学ぶ

16070083419_8420646fb8_o

「今夜も眠れそうにない」または「うとうとしたままで朝が来てしまった」という方はいらっしゃいませんか?不眠というには大げさのようだし、眠れないくらいで病院へ行くのは他の病気で来ている人に申し訳がないと思っていらっしゃる方も多いと思います。今回は、不眠症の基礎知識と、病院での不眠症治療についてご説明します。

 

不眠症とは

読んで字のごとく「眠れない、または眠りが浅く生活に支障をきたしている」という意味です。しかし、大切なことは眠れないということよりも、眠りが十分取れないことにより生活に支障が起きているという事実なのです。

 

病院に行くべき人はこんな人

そこで、さっそく病院へ行った方がよい人の簡単なチェック項目です。2つ以上当てはまる場合には病院へ診察を受けに行ってくださいね。

○ 眠れないほどの深刻な悩みがないのに、最低でも1週間以上眠れない
○ 眠りが浅いので、いつも些細な音で起きてしまう
○ 体に支障が出てきている
○ 不眠以外にも何か症状がある(例:寝汗をかいたり、頭痛がしたり、吐き気がする)
○ 一回起きると寝れなくなってしまう
○ 起きたくないのに明け方目が覚めてしまい眠れない

また、以下のように生活に支障が起きている方も、病院に行かれた方がよいでしょう。

○ 昼に眠くて起きれない
○ 仕事や学校で仕事中や授業中に寝てしまう
○ 運転や注意しなくてはいけない作業ができない
○ 他の人から様子がおかしいと思われている

 

不眠症には様々な種類がある

6270015312_13154261e0_b

不眠症にはいくつかの種類があり、はっきりと不眠症であると断言するのは難しい場合もあります。ここでは、不眠に悩んだらどこへ行けばいいのか、どのような診察や治療を受けるのかなどを紹介していきたいと思います。

 

どのような病院へ行けばいいのか

不眠症と一口に言っても、物理的な原因で不眠になっているのか、心理的な原因なのか、不眠以外の体調不良が不眠を起こしているのかと不眠になるには色々な要素があって不眠になっています。

1. 物理的な原因

•布団が熱い
•体が冷える
•周りの音がうるさい
•寝るときにネットやテレビなどを見てしまう
•お酒を飲む

2. 心理的な原因

•眠れないほどの悩みがある
•悲しくて眠れない
•仕事や学校などのストレスがある
•誰かに責められたり酷い態度を取られてショックだ
•1年以内の間にショックなことがあった
•身内や大切な人がここ1年の間に亡くなった
•眠るのが怖い

3. 体調不良が原因

•持病がある(糖尿病や腎臓病または痛みを伴う病気)
•咳などで息をするのが苦しい
•疲れて動けない
•ここ最近大きな手術や病気をした
•食べ物を食べれない

 

最初に行くべきは内科か精神科

最初に行くべき病院は内科か精神科です。しかし、持病や体調不良など他の症状が出ている場合には先に内科を受診して、医師の判断により精神科を紹介してもらうのがいいでしょう。内科でも不眠治療の薬は出せますので、中々精神科のイメージが怖くて行きにくい方や近くに精神科がない場合には最寄りの内科のある病院を受診してください。

不眠の症状で受診すると、どのような治療を受けるのか

次の流れで診察していきます。

1.問診

まず初めに、問診から始まります。不眠とはいっても上記で述べたように他の原因があって不眠になる場合も多いので、問診で不眠以外に原因はないのかを探します。

2.バイタルサイン確認
体温、呼吸、脈拍、血圧などを計ります。看護師の方がここまでは受け持つ場合も多いです。

3.医師の診察
医師は1と2の結果を確認してから、あなたに直接不眠の状況を聞いていきます。それと同時にあなたの外見(目の結膜の色、爪の色や呼吸、喘鳴、脱水症状の確認、貧血の確認など)を観察し、異常がないか調べていきます。また、聴診器などで心音なども確認します。

4.血液検査や生化学検査の行うか決める
持病や他の病気が不眠を引き起こしていると考えられる場合には、血液検査や生化学検査という検査、また尿検査などを上記の1~3の結果から決めます。

5.治療方法の説明
不眠症と診断された場合の治療方法には、薬物療法と非薬物療法があります。中には判断の難しい方もいらっしゃるので、そのような方にはまた1週間後などに来てもらい診察を行います。

非薬物療法とは

薬を使わずに治療するやり方です。睡眠に入りやすい生活習慣や、認知行動(不眠の原因の刺激を排除したり、自覚して眠りやすい行動を行う)などをアドバイスしたり、リラックスできる運動やサプリメントなども病院によってはアドバイスしてもらえます。

薬物療法とは

まずは睡眠導入剤や眠剤、または筋肉弛緩剤などを少量処方し、その方に合っているかどうか様子をみます。不眠症の場合には、治療薬がその方に合うかどうかも重要なポイントになっていきます。

また、治療薬には強い副作用の薬も多いので、肝臓や腎臓の数値を調べて飲んでも良いのかどうか決めます。

 

受診をするべきか悩まれている方へ、不眠で受診をすることの意義

5922386107_19f4ff2a1e_b

不眠症かどうか分からないという方は、眠れないことよりもまず「日常生活に支障があるかどうか」を中心にして考えてみてください。

次に不眠が何日間続いているのかも病院へ行く目安になります。少なくとも連続して1週間以上続いている場合には病院へ行った方がいいです。

不眠で受診する3つの意義

•隠れた病気が分かる可能性が高い
•不眠と一緒に他の病気も治療することができる
•不眠から引き起こされる深刻な病気になるのを防ぐことができる

 

<筆者プロフィール>

ニックネーム:benichan
カリブ海で内科医師をしています。最新機器がない島で最低限の技術で工夫して患者さんを診察しています。自分自身も入眠障害型の不眠症なので、皆さんと一緒に問題を解決していきたいと思っています。日本の医療技術は先進国の中でも高い技術を誇っていますので、その技術の恩恵を利用しない手はありません!不眠を改善し、朝までぐっすり眠りましょう!

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

夕方に軽い運動をするのはなぜよいのでしょうか?

正解はこちら

快眠キュレーターが厳選!!「快眠グッズ」

たった5分!即効性抜群の快眠ストレッチ
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
Nelture
ネムジム食堂