<ドクターズインタビュー>不眠の後ろに隠れた病気とは?

Medical 2016年09月06日(火)

<ドクターズインタビュー>不眠の後ろに隠れた病気とは?

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、東濃中央クリニック院長の大林 浩幸先生に、不眠とさまざまな病気の関連についてお伺いしました。

不眠とさまざまな病気の関連

Q 不眠が続くとどうなりますか。

A 睡眠は脳と肉体を休める機能があります。不眠が続くと日中にボーッとしたり、集中力や判断力が低下したりして小さなミスが増えます。さらに情緒不安定になり、小さなミスをくよくよと考えるようになります。ときには突然怒り出したり、泣き出したりすることも起こります。自律神経失調症やうつ病のリスクがあります。

他にも身体が危機的状態にあると判断して、食欲を増進させるグレリンというホルモンを分泌してエネルギーを得ようとします。同時にレプチンという食欲を抑えるホルモンの分泌が低下します。空腹ではないのにもっともっと食べたいという気持ちになって、ついつい食べて過ぎてしまうのです。

そうすると肥満に繋がりますし、糖尿病のリスクも増大します。不眠自体が直接の死因にはなり得ませんが、他の疾患にかかる可能性を広げてしまうのです。

Q 不眠は眠れない症状だけではないのですか。

A 実際には純粋な不眠症になる人はとても少ないのです。多くの患者さんを診察してきましたが、不眠の後ろに隠れた疾患を見つけることが多いのです。糖尿病や高血圧症は、不眠の症状を誘発します。逆流性食道炎による胸焼けで夜中に何度も目が覚めたり、骨粗しょう症の痛みのせいで眠れないなど、不眠の原因は他の疾患である場合がほとんどです。

若い人だと自律神経失調症やうつ病などの精神疾患を見つけることも少なくありません。女性の場合は婦人科系の病気が隠れていたという場合もあります。男性では前立腺肥大などによって夜間頻尿になり、結果として不眠になることもあります。

不眠の症状

Q 不眠は怖いものですね。

A 一時的な不眠、睡眠不足はすぐに回復できます。睡眠負債という言葉を聞いたことはないでしょうか。あらかじめたくさん眠っておく「寝だめ」はできないことを説明するのに用いられます。

「寝だめ」は貯蓄する行為ですが、睡眠は貯蓄できません。睡眠は疲れた脳と身体を休めるものですから、疲れていなければ良い睡眠が得られません。でも睡眠負債はあります。毎日短い睡眠時間で過ごすと睡眠負債ができます。通常はその後に深く長い眠りで睡眠負債を返済するのです。

この睡眠負債は睡眠時間に限ったものではありません。睡眠で得られなかった疲労の回復や整えられなかった免疫システム、乱れた自律神経など多くのものが負債になります。不眠が続けば睡眠負債も増えます。増えすぎた負債はなかなか返せません。負債が負債を呼び、大きな疾患にかかるリスクが跳ね上がってしまうのです。

Q 睡眠負債を作らないためにはどうしたらいいですか。

A 1つは毎日きちんと眠ることです。規則正しい生活をして、睡眠の時間帯を一定に保つことで質の良い睡眠を得やすくなります。

2つめは自分の睡眠状態を把握しておくことです。睡眠時間や睡眠環境はどうであるか、寝つきにくくないか、スッキリ目覚められるかなど、チェックしてみましょう。そうすることで自分に睡眠負債があるかどうかを判断できます。

3つめは自分の健康状態を知ることです。多くの疾患は不眠の症状が出ると先ほどいいましたが、その疾患を治療することで不眠の症状も改善されていきます。健康な人であれば、健康診断などで自分の身体がどんな状態であるか把握しましょう。

睡眠は健康のバロメーターなのです。

【提供:武田薬品工業株式会社

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