眠ったように死んでしまう感染症「アフリカ睡眠病」について

Medical 2016年09月05日(月)

眠ったように死んでしまう感染症「アフリカ睡眠病」について

アフリカ睡眠病

最近では「ジカ熱」という、蚊が媒介するウィルス性の感染症が世界的な問題になっていますが、虫に刺されるだけで死亡する危険性のある病気にかかってしまうなんて恐ろしいですよね。そんななかでジカ熱ほど有名ではありませんが、じつはアフリカ大陸では「アフリカ睡眠病」という病気が、何年も前から流行しているのです。これは、ハエに刺されるだけで昏睡状態に陥って、最悪の場合は死亡してしまうという病気です。今回はアフリカ睡眠病の症状や、感染しないための対策方法などについてご紹介します。

アフリカ睡眠病とはどんな病気?

アフリカ睡眠病とは、主にアフリカ大陸の中央部および西部の一部で流行している風土病のことで、正式名称を「アフリカトリパソノーマ症」といい、そのほかにも「催眠病」「眠り病」といったさまざまな別名を持っています。

アフリカ睡眠病にかかった人には、まず初期症状として頭痛や発熱、悪寒、関節痛などがみられるようになり、症状が進行して「中枢神経感染期」と呼ばれる時期に入ると、眠気や錯乱、痙攣、人格変化などの神経症状が発生するようになります。

さらにその状態が続くと、生活リズムが逆転して日中でも強い眠気に襲われるようになり、最終的には昏睡状態に陥って眠ったように死んでしまうというのです。

アフリカ睡眠病に感染する危険性がある人は36ヵ国におよそ6,000~7,000万人もいると推測されていて、年間で4万人が死亡しているという恐ろしい病気なのです。

アフリカ睡眠病の原因はハエから!?

アフリカ睡眠病は、アフリカ大陸のみに生息する「ツェツェバエ」というハエに刺されることで引き起こされます。ツェツェバエの体のなかには寄生虫の「トリパソノーマ原虫」というアフリカ睡眠病の病原体がいます。

また、サシガメという人を刺す昆虫にもこの病原体がいて、刺し傷の周りに落とした糞便の原虫が体内に入ることにより、アフリカ睡眠病に感染してしまいます。

トリパソノーマ原虫に寄生されてからアフリカ睡眠病を発症するまでには、1週間以上の潜伏期間があり、また発症しても初期症状はそれほど重くないため、なかなか自分でも気付きにくいそうです。

今のところアフリカ睡眠病に対するワクチンはまだなく、また症状が進行してから治療をすると後遺症が現れることが多いため、回避するためには何よりも原因となる虫に刺されないようにしなければなりません。

ツェツェバエに刺されないためには?

ツェツェバエは種類ごとにさまざまな場所に生息していますが、特に水辺に多く生息しているそうです。

また明るい色と暗い色の両方に引き寄せられる性質を持っているそうなので、あまり目立つ色や、黒っぽい色の服は着ないようにしたほうがいいでしょう。
洋服の上から刺されてしまうこともあるので、生地の厚い服を着ることも大事です。

アメリカ大陸でも同じ病気が存在する!?

アフリカに行くことがあればぜひ注意して頂きたいアフリカ睡眠病ですが、実はこれとよく似た「シャーガス病」という病気がラテンアメリカ大陸でも流行しています。

シャーガス病はカメムシの一種が病原体となっていて、感染者は600~700万人もいるそうです。

今週、ブラジルではオリンピックに引き続き、リオデジャネイロパラリンピックが開催されます。現地に行かれる方はシャーガス病にかからないように気を付けましょう。

photo by dtasheva

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