<ドクターズインタビュー>不眠で病院を受診するときの心得

Interview 2016年08月23日(火)

<ドクターズインタビュー>不眠で病院を受診するときの心得

不眠で病院を受診するときの心得

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、東濃中央クリニック院長の大林 浩幸先生に、不眠で病院を受診するときに心がけるべきことは何か、教えていただきました。

不眠で病院を受診するとき

Q 不眠が続いて病院を受診するときにお医者さんにはどう伝えればいいですか。

A ひとことで「眠れない」といってもさまざまなバリエーションがあります。なかなか寝付けない(入眠障害)、眠っても夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、かなり早朝に目が覚めて二度寝できない(早朝覚醒)、眠ったのに全然スッキリしない(熟眠障害)など自分の不眠のパターンを考えてみましょう。

2つ以上の症状が併発することもあります。そしてそれがいつから起きたのかも重要なポイントです。2週間前からというのと3ヶ月前からというのとでは不眠の内容や度合いが違います。

Q 他に伝えるべきことはありますか。

A 自分のライフスタイルを説明しましょう。仕事の勤務時間や勤務内容もそうですし、何人家族で子どもいるかどうか、それとも一人暮らしなのかも重要なファクターです。

運動習慣、食習慣も同様です。趣味がランニングでも、毎日10km走る人と、週に1回5kmほどを走る人とでは運動量も疲労度も異なるからです。

Q 受診時に質問しても良いのですか。

A むしろ疑問点はどんどんと聞いてください。今までは医師から患者さんへの一方通行な治療が主流でした。これからは患者さん自らが治療方針を理解して、自発的に投薬やリハビリなどに取り組むことが主流になってくるでしょう。これをアドヒアランスといいます。

なぜアドヒアランスが大切かというと、薬の飲み忘れや自己判断で治療を中止することを避けられるからです。睡眠障害の治療においては、睡眠への安心感にも繋がります。不眠が続くと「今夜も眠れないのではないか」「昼間に眠くなってしまうかも」と焦る場合があります。そのときに「薬を飲んだから大丈夫だ」「運動したからよく眠れる」と思えたら眠りやすくなるでしょう。

自分の身体の状態を把握して、お医者さんと一緒になって治療していく。アドヒアランスは睡眠治療に限らず、あらゆる病気の治療に役立つものです。

アドヒアランス

Q 睡眠薬はできるだけ飲みたくないと伝えても良いのでしょうか。

A 睡眠の薬に限らず、薬を飲みたくないという人は大勢います。例えば薬の副作用で太るとネットで読んだから飲みたくないとか、飲み続けると健康に害を及ぼすと聞いたからとか、断片的な情報を鵜呑みにしてしまって自己判断で服薬を中止する人がいます。

そういう人にこそアドヒアランスは必要なのです。知らないことは漠然と恐ろしく感じます。でもお医者さんと相談して、薬について理解すると、思い込みがなくなって、不必要な不安や恐怖がなくなります。自分に必要なものは何かを理解できるようになります。治療方針や治療の計画をお医者さんと一緒に立てやすくなります。

これまでは睡眠時間を削って仕事や勉強をすることが美徳だと思われてきました。しかしそれでは生産性も効率も落ちることが分かってきました。睡眠がいかに重要かを理解している人が増えました。これも一種の不眠症へのアドヒアランスだといえます。

Q 病院に行く前にできる不眠対策はありますか。

A ひとつひとつ生活の要素を書き出してみましょう。どんな睡眠状態であるのか、いつから始まっていてどれだけ続いているのか、思い当たるストレスがあればそれも書きます。面接の前から睡眠に変化が現れたとか、引っ越しをしてから眠れなくなったなどの要素は、治療をする際に必要な情報です。昇進をしたとか、結婚をしたなどの良いできごともじつはストレスだったりします。

睡眠障害の始まりは本当に些細なことだったりします。それは誰でも睡眠障害を発症する可能性があるということです。家族や友人や同僚が睡眠障害で悩んでいたら、ちょっと話をしてみるのも不眠対策になります。話をしていくうちにお互いに自分の睡眠についての情報交換ができます。じつはそれが睡眠への安心感に繋がる一歩だったりもします。

【提供:武田薬品工業株式会社

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