睡眠中に聴覚はどのように働いている?

Medical 2016年08月22日(月)

睡眠中に聴覚はどのように働いている?

川の流れ

同じ睡眠中でも、周りの音がよく聞こえるとき、聞こえないときがありませんか? じつは聴覚は、睡眠中も常に働き続けているのですが、同じ睡眠中でも音が聞こえやすい時間帯と聞こえにくい時間帯があるのです。今回は、睡眠と聴覚の関係性について解説します。

睡眠中でも「レム睡眠」だと音がよく聞こえる

人間の耳には「有毛細胞」という、感知した周囲の音を電気信号に変換して脳に送る、センサーの役割を果たしている細胞が約1万5,000個あります。

この有毛細胞は睡眠中でも常に活動していて、周囲の音を自動的にキャッチして脳に信号を送っているのですが、それを認知できるかは、その人の睡眠の深さに左右されます。

人間の睡眠パターンには熟睡状態の「ノンレム睡眠」と半覚醒状態の「レム睡眠」の2種類があり、後者のレム睡眠の状態だと聴覚は起きているときと変わらないくらい鋭くなります。

つまり同じ睡眠中でも、ノンレム睡眠のときは音があまり聞こえず、レム睡眠のときはよく聞こえるというわけなのです。

聴覚のことを考えた快眠の方法

質の良い睡眠をとるためには、就寝前や睡眠中に「どのような音を聴くか」ということも重要です。

ぜひ、以下の方法を試してみてください。

・耳栓をする

旅行先で耳栓を使用する人はいても、家で寝るときまで使っている人はなかなかいないと思います。

しかし気付いていないだけで、自宅の寝室でも睡眠中には周りでたくさん音が鳴っているものです。

耳栓をしながら寝ることでそういった周囲の小さな雑音も聞こえなくなるので、レム睡眠のときでも音が気にならなくなることでしょう。

・夕方以降は激しい音楽は聴かない

聴覚への刺激を弱くして眠りやすい環境をつくるために、音楽にも気を付けてみましょう。

たとえば東京・大阪・鹿児島に計4店舗を展開している「レム」というホテルでは、夕方以降はロビーで流す音楽をスローテンポの曲に変えて、聴覚から眠りを誘うように演出しているそうです。

アップテンポの音楽が好きな方は、夕方以降にそれを聴かないようにするだけでもだいぶ熟睡しやすくなることでしょう。

・歌詞の付いた曲を聴かない

同じように夕方以降に聴く音楽は、できるだけ歌詞の付いていない曲を選ぶようにしましょう。

もちろん内容にもよりますが、色々考えさせられるような歌詞の付いた曲を寝る前に聴くと、布団に入ってからも考え事をして、熟睡しにくくなってしまうおそれがあるからです。

・睡眠中に波の音を流す

こちらは人によって向き不向きがあると思いますが、リラックスできるようなヒーリング効果のある音を睡眠中に流すことで、快眠に導くという方法もあります。

波の音や川の流れる音など、自分がリラックスできるような音を、布団に入ってから30分~1時間後くらいまで流れ続けるようにセットしておくと、布団のなかで落ち着けるでしょう。

耳の疲れは睡眠中に回復する

このように質の良い睡眠をとるためには、寝る前にできるだけ刺激の強い音を聴くのを避けて、脳がリラックスできる音だけを聴くことが大事です。

なかには「テレビを点けていないと眠れない」という方もいるのではないかと思いますが、それでは睡眠中も有毛細胞を常に酷使し続けてしまうことになるので、オススメはできません。

耳の疲れは体の疲れと同じように、睡眠中に回復するようにできています。

一生使い続ける耳のことを大事にしながら、毎日ぐっすりと眠れるように、工夫をしてみましょう。

photo by Carmens

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