オリンピック実況中継の観過ぎによる「睡眠相後退症候群」に注意!?

Medical 2016年08月08日(月)

オリンピック実況中継の観過ぎによる「睡眠相後退症候群」に注意!?

睡眠相後退症候群

現在開催されているリオデジャネイロオリンピックの会場であるブラジルは、日本から見て地球の裏側にある国です。そのため、今回のオリンピックの試合は夜中から早朝にかけて実況中継されるものが多くあります。これを見るために遅くまで起きていて、睡眠時間が短くなってしまっている方も多いのではないでしょうか。実はそうした生活は「睡眠相後退症候群」という睡眠障害を発症する誘因のひとつになるかもしれないんです。

睡眠相後退症候群ってどんな病気?

睡眠相後退症候群とは、簡単に言えば、毎日少しずつ睡眠時間帯が遅いほうへとズレていってしまい「夜更かしの朝寝坊」をしやすくなる睡眠障害のことです。

連休中に少しずつ就寝時間と起床時間が遅くなって、連休明けの初日に起きるのが辛くなった経験は誰もがあるのではないかと思いますが、そこから元の生活に戻れなくなってしまうのが、睡眠相後退症候群の症状です。

睡眠相後退症候群になった人が無理矢理早起きをすると、頭痛や食欲不振、抑うつ状態といった症状が現れることもあります。

深夜の時間帯の中継が多い今回のリオデジャネイロオリンピックは、まさに睡眠相後退症候群になりやすい時期といえるのです。

睡眠相後退症候群を改善する3つの方法

睡眠相後退症候群を改善するには、遅れてしまった体内時計のリズムを元に戻すことが大事です。

体内時計のリズムを調整する方法としては、たとえば以下のようなものがあります。

・時間療法

入眠時刻をさらに遅くし、それに合わせて、睡眠時間帯も一緒に同じ方向にずらしていく方法です。

たとえば7時間睡眠の人が睡眠相後退症候群によって、毎日深夜3時~朝10時の時間帯に寝るようになってしまった場合は、次の日は6時~13時まで、その次の日は朝9時~16時までというように睡眠時間帯ごとずらしていき、理想的な就寝・起床時間になったところでそれを固定化します。

ただしこの方法は時間の融通が利く人しか実行できない上に、一般人が自己流でやるのは危険だといわれているので、あまりオススメはできません。

・メラトニン療法

「睡眠ホルモン」であるメラトニンを、サプリメントという形で摂取して、眠くなるタイミングを早くする方法です。

睡眠相後退症候群の人は、通常の人よりもメラトニンが分泌されるタイミングが遅くなっているので、それを改善させようとするものです。

ただしメラトニンは日本国内では売られておらず、さらに摂取量や摂取方法を間違えると逆効果になってしまう場合もあります。
メラトニン療法は、安易に自己流で行わない方がよいでしょう。

・高照度光療法

人工照明器具を使って強い光を体に浴びせ、体内時計を調整する方法です。

人間の体は強い光を浴びたときに「起きた」と判断し、その十数時間後に自然と眠くなるようにできています。
ですから、理想の就寝時間から逆算した時間に強い光を浴びることで、眠くなるタイミングを調整できます。

高照度光療法の照明器具は、専門機関で貸し出されていることもありますが、強い光を発するものであれば、市販の照明器具でも十分代用できます。

ただ、わざわざ器具を用意しなくても、太陽光を浴びれば体内時計を調整できるので、基本的には「起きたらカーテンを開けて太陽光を浴びる」ということを習慣づけるようにしましょう。

夜更かしをしないことが一番大事

このような方法を実行しなくても、少しずつ睡眠時間帯を元に戻すことはできますが、体内時計が元に戻るまでは、朝早く起きるのが辛いかと思います。

睡眠相後退症候群にならないためには、何よりも夜更かしを避けることが大事です。

我慢できないスポーツ好きな方もいるかとは思いますが、体のことを考えるなら夜遅くに放送される試合は録画して、翌日観るようにしましょう。

photo by ON SUMMER BREAK

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