<ドクターズインタビュー>「一病息災」が睡眠の質を高める

Interview 2016年07月26日(火)

<ドクターズインタビュー>「一病息災」が睡眠の質を高める

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、東濃中央クリニック院長の大林 浩幸先生に、不眠と様々な病気の関連性についてお伺いしました。

不眠と様々な病気の関連性

Q 不眠になりやすい人に特徴はありますか。

A 自分の睡眠状態を誤解しやすい人です。たとえば質の良い睡眠が取れていないにも関わらず、「自分はしっかりと眠れているはずだ」と思い込んでいる人です。交替制勤務で勤務時間が変動するため睡眠時間を一定に出来ない人や、生活習慣病の適切な治療を受けていない人などは自分の睡眠状態を誤解している可能性が高いですね。

交替制勤務の場合はどうしても睡眠時間帯が不規則になります。活動時間帯にも眠たいのは仕方がないことだ、と諦めてしまうのではないでしょうか。これでは自分がきちんと質の良い睡眠をとれているのか、いないのか判断できにくくなります。

持病のある人は不眠と、持病とはまったく別物と捉えがちです。本当は持病のかゆみや痛みや不快な症状のせいで眠れないのに、不眠の原因は持病のせいではないと考えてしまうのです。

Q 持病のせいで眠れないのに睡眠障害だと勘違いしてしまうのですね。

A そうです。典型的なのは睡眠時無呼吸症候群でしょう。本人は眠っているつもりでも、睡眠中に呼吸が止まっていて低酸素状態になる、だから朝に起きたときに疲れがとれない。でもまさか本人は眠っている間に呼吸が止まっているとは思っていなくて、日中の強い眠気の意味が分からないという状態です。

他にも逆流性食道炎の場合、胸焼けによって夜中や早朝に目が覚めることもあります。男性の場合は前立腺肥大によって頻尿になり、尿意によって夜中に何度も目が覚める例もあります。睡眠障害は他の病気と並行して現れることが多いのです。

睡眠障害

Q 具体的にどんな疾患がありますか。

A よく不眠症状と聞くとうつ病などの精神疾患を連想する人がいます。これも間違いではありません。精神疾患は多くの場合、不眠や過眠など睡眠障害を起こします。しかし精神疾患だけが不眠と関連した病気なのではありません。身近な例を挙げましょう。頭痛や肩こりで痛みがひどいときになかなか寝付けないなどは多くの人が経験するでしょう。

アトピー性皮膚炎や虫刺されのかゆみでも、何度も目が覚めたりします。高血圧の傾向がある人は動悸や息切れで熟睡ができないということが起こります。心不全の場合は息苦しさで熟睡できなかったりします。甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)では睡眠時間が段々と後ろにずれて最終的に昼夜逆転する睡眠相後退症候群を引き起こすこともあります。

Q 持病のある方が質の良い睡眠を取るためには、どのようなことに気をつけるべきでしょうか。

A 自分の身体の状態を知って、きちんと管理することが大切ですね。一年に一度の健康診断や人間ドックを活用して、自分の身体がどんな状態であるかを知っておきましょう。

例えば、高血圧がある人は、高血圧を悪化させない治療を積極的に受けましょう。血糖値が高いならば、血糖値を下げる治療をきちんと受けましょう。未病のうちから身体の状態をコントロールしておくと、睡眠障害を併発して、病気を悪化させてしまう悪循環に入るのを避けることにつながります。

すでに持病がある人は、軽視しないで、お医者さんの治療を受けてください。そして良質な睡眠をとるように心がけてください。良い睡眠がとれると、持病の症状の改善につながります。

【提供:武田薬品工業株式会社

 

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