<ドクターズインタビュー>花粉症を悪化させないための睡眠とは?

Medical 2016年07月23日(土)

<ドクターズインタビュー>花粉症を悪化させないための睡眠とは?

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、東濃中央クリニック院長の大林 浩幸先生に、花粉症を悪化させないための眠り方についてお伺いしました。

花粉症を悪化させないための眠り方

Q 睡眠不足だと免疫機能はどういうメカニズムで悪化するのですか。

A 睡眠不足は、免疫機能の低下を起こしやすいのですが、免疫機能の暴走も引き起こしてしまいます。アレルギー症状が現れるのは、免疫機能の暴走によるものです。睡眠不足だと身体は危機的状況にあると判断して、免疫機能を過剰に興奮させます。

アレルギー反応はそもそも免疫機能の過剰反応ですから、さらに上乗せすることになります。すると結果的にアレルギーが悪化してしまうのです。特に花粉症のようなアレルギー性鼻炎だと、夜の睡眠中の鼻づまりが睡眠不足を加速させます。

アレルギーは、睡眠不足ひいては不眠に大きく関わってきます。自分自身は「眠れている」と思っていても、実は眠れていない「自覚のない睡眠不足」になる可能性が高いのです。

Q 横になっていると鼻づまりが楽になる気がするのですが。

A 眠っていても鼻づまりは起きます。心臓の動きを自分の意識では制御できないのと同じように、身体の防衛システムとしてどうしても起こってしまう反応なのです。

鼻水も咳もくしゃみも本人が意識していないだけで睡眠中も出ます。鼻水や鼻づまりは口呼吸を誘発してしまいます。口呼吸になると睡眠の質が低下します。喉や気管が乾燥して目が覚めてしまったり、気管支の炎症を加速させてしまったりする可能性があります。

口呼吸

Q 口呼吸は軽視できないのですね。

A そうです。睡眠不足になると日中の活動にも影響を及ぼします。イライラしたりミスが増えたり、ボーッとしてしまったり。この状態を全て花粉症のせいだと思い込んでしまうのも落とし穴です。花粉症だから仕方ないと思っていると、ますます慢性的な不眠になってしまいます。

慢性的な不眠は、日中の活動能力を低下させます。その活動低下は、すべて花粉症のせいだと思い込んでいる患者さんは少なくありません。花粉症も原因のひとつですが、不眠も大きな原因のひとつなのです。

Q どうすれば花粉症を悪化させない眠りをとれるようになりますか。

A 日中の活動時間帯だけアレルギーを押さえ込めば良いものではありません。室内で安静にする睡眠時間は、アレルゲンである花粉が床に落ちていて、あまり悪影響を及ぼさない時間帯です。カーペットや床に落下したアレルゲンは、人が歩くことによって舞い上がり、舞い上がったアレルゲンを吸い込むことで花粉症は悪化するのです。

生活する人が歩行しない室内では、アレルゲンは床に沈んでいて、身体に吸い込まれるリスクは低くなります。このときに効率よく質の良い睡眠がとれれば、暴走する免疫機能を落ち着かせることができます。日中だけアレルギーの薬である抗ヒスタミン薬を服用するけれど、眠るときは困らないからといって、就寝前に服用するように処方されている抗ヒスタミン薬を服用しない患者さんがいます。あまり感心できません。お医者さんから就寝前にも服用するように処方されているなら、きちんとお薬を飲みましょう。

眠っている間のアレルギー反応を抑えることで、質の良い睡眠をとれると、アレルギー症状も改善されていくでしょう。起きて早々にくしゃみの連発、ということが軽減されるかもしれませんよ。

【提供:武田薬品工業株式会社

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

寝る直前に食べない方がよいのはなぜでしょうか?

正解はこちら

快眠キュレーターが厳選!!「快眠グッズ」

たった5分!即効性抜群の快眠ストレッチ
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
Nelture
ネムジム食堂