子どもの日中の眠気と病気の関係。SAS? それともADHD?

Medical 2016年07月12日(火)

子どもの日中の眠気と病気の関係。SAS? それともADHD?

病気

坂本竜馬など、過去の偉人や現在活躍しているスーパースターが、じつはADHDだったという説がネットに溢れています。そのため、ADHDは「何だかわからないけれど、凄い人がなる病気」というイメージがあるかもしれません。でも、子どもの場合、ADHDと診断されても、本当は睡眠障害だったというケースもあるそうです。

ADHDとは?

今回は子どもの眠気と、病気の関係に注目します。

眠気との関係は後ほど説明しますが、最近「ADHD」という言葉をよく聞くようになったと思います。でも、ADHDとは一体何なのか、正確に知っている人は少ないですよね。

ADHD=注意欠陥・多動性障害は、この言葉が表す通り、不注意や多動性が見られる症状を指します。

・授業中にじっと座っていられない。

・おしゃべりを注意されても、ずっと続ける。

・順番を待てない。他の人の行動を遮って、割り込む。

・勉強でケアレスミスを頻繁にする。

・同じことを繰り返して行うことが苦手。

・集中力が続かず、すぐに途中でやめてしまう。

このような行動が見られると言われています。ただ、これらの行動が当てはまるからADHD、というわけではないので注意が必要です。

子どもの眠気は病気?

わが子が「ADHDです」と診断されたら、保護者の方は少なからず動揺すると思います。

ただ、上記の行動をしたからADHDと診断できるものでもなく、他に似た症状を示す病気もあるため、慎重な診断が欠かせません。

つまり“誤診”の可能性もあるということです。

その眠気、ADHDではなくSASかも

たとえば、学校で授業中に集中力が続かない、などと先生から指摘されたとします。この行動はADHDの症状に当てはまるものですが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性もあるのです。

大人がSASになると、日中に集中力が続かないという症状は子どもと共通していますが、不活発な印象を与えるものです。

一方、子どもがSASを患うと、日中のテンションが上がるという報告もあります。

元気いっぱいで活動的なのに、集中力が続かない。このような行動から「ADHD」と誤診される可能性もあると言われています。

病気の的確な診断は難しいところも

実際のところ、ADHDと診断された子どものうち、4人に1人はADHDではなくSASの可能性がある、との指摘もあります。

医師にとっても、子どものADHDとSASの診断は難しいということを、わかりやすく示している数値ですね。

医師でも難しいのだから、医学の素人である保護者の方が、最近ネットで出回っているADHDの情報を見て、うちの子はADHD、と勝手な判断をしてはいけません。

不安な点がある場合は、まずは医師に相談するようにしましょう。

それでも疑問が残る場合は、セカンドオピニオンを受けるという選択肢も、頭に入れておくとよいかもしれません。

子どもの違和感に気づく

「寝る子は育つ」という言葉の通り、子どもにとって睡眠は欠かせないものです。

本当はSASなのに、ADHDと誤診を受けて、睡眠が改善されなければ、成長にも悪影響をもたらす可能性があります。

子どものSASは、アレルギー性鼻炎などが原因で起こることが多いそうです。

いつも口呼吸をしているなど、保護者の方が子どもの違和感に気づき、早めに行動をとることが大切と言えるでしょう。

大人にもADHDはある

ADHDと聞くと、「子どもの病気」というイメージが強いかもしれませんが、そうではありません。成人にもADHDの可能性はあります。

ただ、大人になって突然ADHDを発症するということはないようです。

子どものときに不注意・多動性・衝動性という点でずっと注意を受け続けて、今も職場での行動や人間関係で悩んでいるという方はいませんか?

原因がわからないまま「あいつは身勝手な人間だ」「怠け癖がある」と非難を受けている方が、実際にいると言われています。

ADHDと診断された場合、心理的治療や薬剤治療などの方法があります。

子どものSASも大人のADHDも、どちらにも共通して言えるのは「正確な原因とその対処法」を見極めることで、余計な悩みから解放されるかもしれないということです。

photo by acworks

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