<ドクターズインタビュー>不眠とアレルギーの関係

Medical 2016年07月12日(火)

<ドクターズインタビュー>不眠とアレルギーの関係

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、東濃中央クリニック院長の大林 浩幸先生に、不眠とアレルギーの関係についてお伺いしました。

不眠とアレルギーの関係

Q 不眠は花粉症などのアレルギー症状を悪化させると聞きましたが、本当ですか。

A 花粉症などのアレルギーと不眠は関係があると考えます。不眠が悪化すればアレルギー症状が、悪化し、アレルギーが悪化すれば不眠が悪化します。悪循環が起こりやすいといえるでしょう。

Q なぜ不眠だとアレルギー症状は悪くなるのですか。

A 睡眠が浅くなることにより、アレルギー症状を和らげるホルモンが分泌されにくくなるためです。また、アレルギー症状が起こすかゆみや痛みといった不快な感覚は、意識されるものだけではなく、無意識であっても眠りに入るのを妨げたり、深く眠ることを妨げたりします。

アトピー性皮膚炎を持つ人が眠りながら身体をかいてしまって、その刺激で目覚めてしまうということはよく起こります。花粉症などで鼻づまりを起こしていると、睡眠中の呼吸がうまくできなくて、目覚めてしまったり、目覚めなくても深い眠りを維持できなかったりします。

Q アレルギー症状を和らげるホルモンとはなんですか。

A 成長ホルモンと副腎皮質ホルモンです。この2つのホルモンは身体が眠っている状態のときに多く分泌されます。主に日中の活動時間帯に傷ついた細胞や免疫機能を回復させる役目を担っています。

本来はこの2つのホルモンによって過剰なアレルギー反応を抑えて、更に傷ついた身体の細胞を補修するシステムが上手く回るようにできています。ところが睡眠が上手くとれないと、このシステムが上手く機能してくれません。

眠れないことはアレルギー症状を悪化させ、悪化したアレルギー症状でまた眠れないという悪循環に陥ってしまいます。この悪循環をどこかで断ち切らないとアレルギー症状も不眠も良くなりません。

悪循環

Q どうすれば悪循環を断ち切れるのでしょうか。

A まずはアレルギーの治療に積極的になっていただきたいです。アトピーならかゆみを、花粉症などのアレルギー性鼻炎なら鼻づまりを解消する治療です。アトピー性皮膚炎だからかゆみは仕方ないとか、たかが鼻づまりだし、花粉の季節が過ぎればやり過ごせるとか、アレルギー症状を軽視していると、睡眠の質が低下して、アレルギー症状を深刻化させてしまう危険があります。

睡眠は、細胞の修復や免疫機能の正常化など身体のさまざまな機能を回復する時間です。この時間を取り戻すステップとして、アレルギー症状はきちんと治療を受けていただきたいです。

Q アレルギーを悪化させない睡眠とはどんなものでしょうか。

A アレルギーを悪化させないためには、睡眠時間の長さにだけとらわれるのではなく、睡眠のリズムを整えることが重要です。睡眠は一定の深さで続くのではなく、一晩の間に浅い睡眠と深い睡眠をくり返します。

まず入眠直後の深い睡眠で成長ホルモンが、早朝の浅い睡眠で副腎皮質ホルモンが分泌されます。なかなか寝付けなくて深い睡眠がなくてもいけませんし、浅い睡眠のときに覚醒してもホルモンは効率よく分泌しません。

浅い睡眠と深い睡眠を繰り返すという睡眠のリズムをきちんと刻み、ホルモンの分泌を安定させることがアレルギーを悪化させないためには重要だと言えます。

【提供:武田薬品工業株式会社

 

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