不眠治療にはテクノロジーが不可欠な時代がやってくる!?

Medical 2016年06月02日(木)

不眠治療にはテクノロジーが不可欠な時代がやってくる!?

デジタル画面

太陽が沈んだとき、火しか明かりがなかった時代とくらべ、圧倒的にたくさんの光に照らされている現代人。光には覚醒効果があると言われているので、不眠に悩む人が増え続けているのは当然のことかもしれません。そんな現代に、テクノロジーを駆使し不眠を治す方法を研究している人がいます。そこで今回は、不眠とテクノロジーの関係に迫ります。

睡眠の世界にもテクノロジーが進出

テクノロジーの発達が目覚ましい現代で、アナログからデジタルへの進化は様々な分野において見ることができます。睡眠の世界も、その例外ではありません。

たとえば、最近では「睡眠を最適化するマスク」なるものを海外の企業が発表しました。マスクを装着して寝ている利用者の睡眠状況をデータ化して、最も目覚めやすい時間を導き出すというもの。

具体的には、脳波と睡眠に関わりのあるホルモンのメラトニンの分泌量を計測し、十分に睡眠がとれたと判断したときに光によって起こしてくれるのだそうです。

こんなマスクが出現するなんて、一昔前には考えもしませんでしたよね。でも、このマスクに限らず、現在はさまざまなハイテクノロジー商品が睡眠の世界にも出てきているのです。

不眠とテクノロジーの関係

今後は、ますますテクノロジーが睡眠の世界に進出すると予測されています。その理由のひとつは、日本は不眠大国と呼ばれるように、不眠に悩む人が多いからです。

日本人は睡眠薬をたくさん飲んでいる!?

みなさんは睡眠薬を飲んだことがありますか? 不眠大国と呼ばれるだけあって、日本人は睡眠薬の処方量が諸外国と比べても多く、アメリカの6倍と言われることもあります。

これには、アメリカと日本の睡眠薬に対する認識の違いがあるという説があります。アメリカでは睡眠薬はできるだけ使用しない方針の病院が多いそうですが、日本の病院はそんなことはありません。

「薬物療法」という言葉がある通り、日本では必要と判断されれば、適宜、睡眠薬が処方される背景があります。

不眠治療のソフトウェア

そのような背景がある一方で、「睡眠薬と違って臨床試験の必要がない」などの理由で、不眠治療ができるソフトウェアを開発しようという流れも見られるようになりました。

まだ、現段階では開発中のようですが、将来的には睡眠薬を用いることなく、テクノロジーの力で不眠症を治療する方法が確立されるかもしれませんね。

そうなったら、医師が処方するのは睡眠薬ではなく「Aタイプのマシン」というようになるのでしょうか。まさにSFの世界のようですが、現代の技術力からいくと意外と近い将来に実現するかもしれません。

快眠系のアプリも

身近な話でいえば、今は睡眠を誘うスマホアプリが出ていますよね。睡眠サイクルを記録・分析してくれるものや「おやすみ」「そろそろ朝だよ」などと友達とメッセージのやり取りができるものなど、さまざまなものがあります。

目覚まし時計のアプリは入れているけれど、快眠系のものがあるのは知らなかったという人もいるのではないでしょうか。効果のほどは個人差があると思いますが、睡眠で悩んでいる方は一度利用してみるといいかもしれません。

テクノロジーで不眠になる人も

テクノロジーが不眠治療に役立つかもしれない――期待が膨らむ反面、テクノロジーが人に不眠をもたらしているところがあるのも事実です。

その代表的な存在とも言えるのが「スマホ」です。ある調査によると、寝る直前までスマホを使っている若者の7割以上に不眠の疑いがあることがわかったそうです。

スマホはブルーライトを発するので、光を見ると体を活発にする交感神経が優位に働く私たちは「目が覚めてしまう」と言われています。就寝前にスマホを見ることが不眠の原因になるのは当然です。

現在は「スマホ依存症」と呼ばれる、終始スマホを手放せない人が増えているため、これは多くの日本人が抱える深刻な問題と言えるでしょう。

テクノロジーは不眠を治すか、不眠をもたらすか。近い将来に明確な答えが出るのかもしれません。

photo by サンサン

 

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