食後の眠気の原因は「胃に血流が集中するから」ではなかった!?

Lifestyle 2016年04月19日(火)

食後の眠気の原因は「胃に血流が集中するから」ではなかった!?

ランチ

働く人の平日の楽しみと言えば「ランチ」ですよね。今日は何を食べようか、その日のメニューを選ぶことも楽しみのひとつ。ただ、楽しみの時間は長くは続かず、その後にやってくるのが、食後の眠気です。厄介なこの眠気のせいで上司にどやされた、という人も多いのではないでしょうか。今回は、食後の眠気のメカニズムに迫ります。

食後の眠気は頭に血が回らないから?

ランチを食べた後に会社に戻ると、どうしても眠くなってしまうものですよね。これって、なぜなのでしょうか? よく、食後には消化のた、に胃腸に血液が集中して、脳に酸素が回らなくなるからという説を聞きますが、実際のところどうなのでしょう?

調べてみたところ、脳に血液が回らなくなるということはないそうです。脳は私たち人間にとって、最も重要な役割を担う器官なので、食前・食後にかかわらず、基本的に脳への血流は一定に保たれているのだそう。

他の説では、食後にはリラックス効果や精神安定作用のあるセロトニンの分泌が活発になるため眠くなるというものもありますが、もともとセロトニンは私たちの体内でたくさんつくられているので、この説も正解ではないのだとか……。

あるホルモンが眠気を呼ぶ?

最近、信憑性の高い説として言われているのは、あるホルモンが影響している、ということ。それによって、私たちは食後の眠気を感じてしまうそうです。

食後の眠気の正体

そのホルモンの名前は“空腹ホルモン”と呼ばれている「オレキシン」です。空腹ホルモンがあるのなら“満腹ホルモン”もあるの? と思いますよね。あるんです、満腹ホルモンは「レプチン」という物質です。

簡単に言えば、オレキシンは私たちの食欲を促進させるホルモンで、レプチンは食欲を制限するホルモンです。食事をすると、満腹ホルモンのレプチンが分泌されるため、「お腹いっぱい」と感じるようになるわけです。

これを読むと、食後に眠くなるのだから、レプチンが影響していると考える人も多いと思いますが、食後の眠気の正体はオレキシンなのだそうです。

オレキシンの役割

そのメカニズムを説明すると、こうなります。私たちが食事をすると、レプチンが分泌されると同時に、オレキシンの分泌量は低下します。

オレキシンの働きの1つは、血液中の糖分をエネルギーに変えて、体を“活動的な状態”にすることです。機関車にたとえると、石炭をどんどん燃やして、走り続ける状態にするイメージですね。

オレキシンが減少する、つまり機関車で石炭が燃やせなくなると、どうなるでしょうか? 当然、動かなくなります。つまり、オレキシンが減少すると、体は休む方向に舵を切ります。よって、眠くなると考えられているのです。

慢性的な眠気が原因という説も

もう1つ、ホルモンの働きの他に言われているのが、「慢性的に睡眠不足にある」という説です。実際に、睡眠に関する調査をしたところ、食後に眠気を感じる人の大半が睡眠不足の状態にあったそうです。

会社で働いていて、毎日、食後に眠くなってしまい、上司に睨まれているという人は、睡眠時間を記録してみることをおすすめします。そこから改善点が見えてくるかもしれません。

食後の眠気を防ぐ方法

最後に、食後の眠気を招かない方法をご紹介します。まずは、食べ過ぎないことです。上記で解説した通り、空腹ホルモンのオレキシンが減少することで食後の眠気が発生すると仮定すると、満腹状態をつくらないことが対策のひとつになります。

「腹八分目」という言葉もあるように、満腹で動けないぐらいまで食べるのではなく、午後の仕事のことも考えて、ランチは適量に抑えるようにしましょう。

そして、腹八分目のランチが終わった後は、量を減らしたことで浮いた時間を「昼寝」にあてるのがおすすめです。15分ほどの昼寝をすることで、午後もバッチリ目が覚めて、仕事もはかどること間違いなしです!

photo by pixabay

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