不眠で悩む人は50歳から急増!? その境目にあるものとは?

Medical 2016年04月11日(月)

不眠で悩む人は50歳から急増!? その境目にあるものとは?

おじさん

子どもの頃は1日12時間でも、14時間でも熟睡できていたのに、今はあまり眠れないなぁと悩んでいる人はいませんか? もしそれで「不眠」と感じているのであれば、それは勘違いかもしれません。今回は誤解を解くべく、睡眠と年齢の関係を考えてみたいと思います。

不眠と不眠症は違う?

眠りたいのに眠れない「不眠」は私たちにとって大きなストレスになります。不眠で悩む人は多いと言われていますが、その問題が一向に解決しない理由は、原因が多岐にわたっているからかもしれません。

生活習慣の乱れ、環境の急激な変化、睡眠環境。不眠を解消するためには、まず「原因がどこにあるのか」を突き詰める必要があるのです。

ちなみに世間では、「不眠」と「不眠症」が一緒くたに使われていますが、このふたつは別のものです。不眠症は不眠を伴う疾患の1つにすぎず、不眠を伴う疾患にはほかに自律神経失調症やうつ病、更年期障害もあります。

そのため、不眠の状態が続いたときに「自分は不眠症だ」と判断をして、自己流の対処法を実践するのはやめましょう。早めに医師に相談することをおすすめします。

睡眠と年齢の関係

「睡眠は加齢とともに老化する」と言われています。肌や髪の毛が老化するのは自分でも確認できますが、睡眠は目に見えないため、この事実を知らない人が多くいます。「まさか睡眠までが老化し、不眠になるなんて」と驚かれる人もいるでしょう。

そこで今回は睡眠と年齢の関係に迫りたいと思います。

寝てばかりいる赤ちゃんの不思議

生まれたばかりの赤ちゃんは寝てばかりいます。ところが大人になると、「たくさん寝てもいい」と言われたとしてもそんなに寝ることができません。

それは年齢ごとに必要とされる睡眠時間が異なるからです。目安としては、赤ちゃんの頃は1日約15時間、3~5歳で約12時間、14~25歳で約8時間、さらに上の年代になると少しずつ減っていきます。

睡眠中に大量に分泌される成長ホルモンによって、肌や髪の毛、臓器が成長していきます。そのため、子どもにはたくさんの睡眠が不可欠なのです。

50歳を境に急増する不眠の悩み

50歳を境に不眠の悩みは急増するそうです。その理由のひとつは、上記にあげた年齢による必要な睡眠時間の変化にあります。50代は1日6.5時間、60代以降は6時間程度の睡眠で十分と言われています。

ところが、「睡眠が老化する」「必要な睡眠時間が減る」という事実を知らない人は、「昔と比べて眠れなくなった! これは不眠症だ」と悩んでしまうことがあるのだとか。

でも、子どもの頃と比べて眠れない(たくさん眠る必要がない)のは当たり前のことなのです。そのため、そんなに悩む必要はありません。自然の摂理と捉えましょう。

昼寝が不眠の原因に?

定年になると、さらに不眠で悩む人が出てくるという話もあります。これは睡眠の老化に加えて、日中に自由な時間ができることで、家で昼寝をする機会が増えるからだそう。

15分程度の昼寝であれば夜の睡眠に大きな影響はないと言われていますが、暗い部屋で30分~2時間も寝てしまっては、夜に眠れなくなるのは当然のことです。

「16時間」を覚えておこう

「夜中に眠れず、朝方になってようやく眠れる」という悩みを抱えている人もいます。このような人に覚えておいていただきたいのは、「起床時間が就寝時間を決めている」ということです。

私たちの睡眠は体内のメカニズムによって成り立っています。具体的には、起きてから光を浴びると体内時計がリセットされ、その16時間後に睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌がはじまります。

朝8時に起きて光を浴びると、その16時間後、つまり夜0時にメラトニンが分泌され、眠くなるというわけです。

昼間や夕方に起きて光を浴びた人が、夜に眠れないというのは当たり前のことなんです。睡眠ホルモンが分泌されていないわけですから。夜にちゃんと寝たいという人は生活スタイルを見直してみるといいかもしれません。

photo by Huskyherz

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