寝ても寝足りないのは「特発性過眠症」という病気のせいかも!?

Medical 2016年04月06日(水)

寝ても寝足りないのは「特発性過眠症」という病気のせいかも!?

きつね

睡眠時間の長さは人それぞれかと思いますが、皆さんの中には「いくら寝ても寝足りない」と日頃からお悩みの方もいるのではないでしょうか。もしかしたらそれは、睡眠障害の一種である「特発性過眠症」のせいかもしれません。

「特発性過眠症」とは?

特発性過眠症とは、夜間しっかりと眠っているにもかかわらず日中に強い眠気に襲われて、場合によっては長時間眠り込んでしまうこともある睡眠障害です。

似たような症状を持つ睡眠障害に「ナルコレプシー」がありますが、特発性過眠症は1957年に「ナルコレプシーと区別できる過眠症」として、旧チェコスロバキアの医師によって発表されました。

特発性過眠症の患者は人口10万人につき2~5人いると推測されており、特に10歳から25歳くらいまでの若者に発症しやすいということも分かっています。

ただでさえ周りからの理解が得られにくい睡眠障害の中でも、特発性過眠症は一般的な知名度が特に低いので、非常に厄介なものとなっているのです。

特発性過眠症の特徴

特発性過眠症には、以下のような特徴があります。ナルコレプシーとの違いも含めて、よく覚えておいてください。

・原因が不明

「特発性」という言葉には、「原因が判明していない」という意味が含まれています。

また現時点でも、治療法についてはまだ十分には研究されていないようです。

・夜もぐっすりと眠れる

ナルコレプシーは昼に寝てしまう代わりに夜間は睡眠が浅くなっていますが、特発性過眠症は夜もぐっすりと眠ることができます。

特発性過眠症と夜間の睡眠時間との関係はないため、患者の中には夜10時間以上寝ていても日中に眠くなってしまうという方もいます。

・ノンレム睡眠が主体

ナルコレプシーは日中に短時間(10~20分)の睡眠を繰り返す、レム睡眠が主体となっているものです。

それに対して特発性過眠症はノンレム睡眠が主体となっており、日中の睡眠時間は1~4時間と長くなっています。

・睡眠以外の症状も併発する

特発性過眠症を発症すると、睡眠以外にも頭痛やめまい、手足の冷え、起立性低血圧といった、自律神経系の不調が現れることもあります。ただし、この特徴については、ナルコレプシーでも同じようにみられます。

睡眠障害の自覚がある方はこのような特徴を手掛かりに、特発性過眠症なのか、それともナルコレプシーなのかあるいは、それ以外なのかを判断するようにしましょう。

寝ても寝足りないと思ったら病院で検査を受けよう

今回は睡眠時間に関係なく寝ても寝足りないと感じてしまう「特発性過眠症」という睡眠障害について解説しました。

自分が特発性過眠症にかかっているかどうかは、検査を受けることで判断することができるので、睡眠障害の疑いを持った時点で睡眠専門の病院を受診するようにしてください。

「反復睡眠潜時検査」や「終夜睡眠ポリグラフ検査」といった検査を受けることによって、ご自身の睡眠障害がナルコレプシーなのか特発性過眠症なのか、あるいはそれ以外のものなのかを医師に診断してもらうことができます。

検査の結果、自分が特発性過眠症などの睡眠障害にかかっていると正式に認められれば、周りからの理解も得やすくなることでしょう。

photo by pixabay

 

 

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