何日も寝てしまう睡眠障害「クライン・レビン症候群」とは?

Medical 2016年03月29日(火)

何日も寝てしまう睡眠障害「クライン・レビン症候群」とは?

眠れる森の美女

疲れた状態で眠ったとき、起きたら1日近く経っていたという経験はないでしょうか? 1日のほとんどの時間を睡眠に使ってしまったと後悔したこともあるでしょう。しかし、これから紹介する「クライン・レビン症候群」は、その比ではない驚きの睡眠障害なのです。

「クライン・レビン症候群」とは?

クライン・レビン症候群とは、数日から数週間という長期間にわたって眠ってしまう睡眠障害で、日本では「周期性傾眠症」とも呼ばれています。

世界規模でみてもとても珍しい病気で、まだ1000例ほどしか報告されていません。

発症するタイミングは本人にもわからないらしく、ある日突然強い眠気に襲われ、その日から毎日16~22時間眠るという状態が、長い場合は何年も続いてしまうそうです。

発症者は10~20代の若者がほとんどで、なかでも男性のほうが多いのですが、この数年間で女性の発症例が増えてきていて、「眠れる森の美女症候群」という別名が付き広く知れ渡るようになりました。

クライン・レビン症候群の実例

クライン・レビン症候群の具体的な症状は、人によって少しずつ違うそうです。世界的なニュースになった事例をご紹介します。

・ベサニー・ローズ・グーディアさんの場合

2010年、18歳のベサニー・ローズ・グーディアさんは11月のある日、突然眠りから覚めることがなくなり、食事とトイレのとき以外は眠り続けるようになってしまいました。

そ起きている間の振る舞いや話し方はまるで幼児のようになり、歩き方もゾンビのようだったそう。

その後、クライン・レビン症候群にかかっていることが判明。彼女は2011年5月までの約半年間にわたって、1日に1~2時間しか起きていられない状態が続いたそうです。

・ベス・グッディアーさんの場合

同じくイギリスに住むベス・グッディアーさんは、16歳のときにクライン・レビン症候群を発症し、1日22時間寝る日が1~3週間続くという状態が約5週間ごとに現れるようになってしまいました。

食事をする回数が少ないこともあってか、起きているときに大量の食事をとるそうです。

彼女のニュースが報道された2014年時点で、そのサイクルがすでに4年間も続いていたといいます。

クライン・レビン症候群は原因不明の恐ろしい奇病

ベス・グッディア-さんの件は、まだ病気が完治したというニュースがありません。実際、クライン・レビン症候群は現在、まだ発症する原因が特定できていないそうです。

一部の専門家たちの間では「視床下部や間脳の働きに異常が発生することで、一過性の障害をきたしているのではないか」と考えられているそうですが、症状からみてもまさに「奇病」。

このように睡眠はすべての人間が毎日とっているものであるにもかかわらず、専門家でも分からないことが、まだまだたくさんあるのです。

今後新たな事実が判明するのを期待するばかりです。

photo by elPadawan

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