最新の睡眠研究で「睡眠遺伝子Nr3a」が発見された!

Medical 2016年02月12日(金)

最新の睡眠研究で「睡眠遺伝子Nr3a」が発見された!

脳

研究者とは疑問に感じたことをそのままにせず、解明できるまでとことん調べ尽くす人たち。彼らの類いまれなる好奇心によって、これまでも未知の世界は切り開かれてきました。今回紹介するのは、睡眠に関する新発見です。

最新の睡眠研究結果

今年1月上旬、理化学研究所は、マウスを使った実験によって新たな睡眠遺伝子「Nr3a」を発見したと発表しました。マウスのNr3a遺伝子を無効化したところ、睡眠時間が短くなったそうです。

哺乳類の睡眠時間と覚醒時間が一定の割合でキープされていることはわかっていても、その理由は現在もよく解明されていないといわれています。Nr3aの発見によって、哺乳類の睡眠のメカニズムが明らかになっていく可能性があると、期待を集めています。

この実験の結果はアメリカの科学雑誌「Cell Reports」1月26日号に詳しく掲載されていました。日本人が睡眠に関する新たな発見をしたというのは、私たちにとっても誇らしいことですね!

同じ哺乳類でも異なる睡眠時間

哺乳類の睡眠のメカニズムは、Nr3aの発見によって今後明らかになっていくことと思いますが、私たち人間と他の動物では、同じ哺乳類でも大きく睡眠時間が異なることが、現段階でもわかっています。

例えば、最も長い時間眠るといわれるナマケモノは、1日のうち約20時間眠るそうです。1日の8割以上を寝て過ごすナマケモノ……まさに名前通りの動物ですね。

一方で、肉食動物という天敵が存在する草食動物は、2~3時間しか眠らないといわれています。ナマケモノのように1日中寝ていたら、天敵にガブッとやられてしまうのは明らかですしね。

さらに、草食動物は消化に時間のかかる草をたくさん食べるため、眠っている時間が少ないという理由もあるそうです。

研究者の好奇心が睡眠の世界を切り開く!

哺乳類には、人間と全く異なるタイプの睡眠をとる動物もいます。それはクジラやオットセイ、イルカなどで、彼らは「半球睡眠」と呼ばれる睡眠法をとっています。

半球睡眠とは、左右2つに分かれている脳のうち片方を数時間交代で眠らせるという器用な方法で、それに伴い、片目だけを開けて泳ぐこともあるそうですよ。

ずいぶん、変わっていますよね。半球睡眠は、1970年代にロシアの研究者がイルカの脳波を調べることで発見したといわれています。イルカの脳波を測定しようと考える研究者もまた変わっていますよね。

でも、今回のNr3a遺伝子のように、新たな発見は“研究者の好奇心”から生まれるもの。これからもさらに睡眠に関する新たな発見を期待したいですね!

photo by サンサン

 

 

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