最新の睡眠研究報告。体内時計に関わる酵素が発見された!

Medical 2015年12月10日(木)

最新の睡眠研究報告。体内時計に関わる酵素が発見された!

時計

私たちには体内時計が備わっていて、それによって睡眠などがコントロールされていると言われています。いわば、体の司令塔のような役割を果たす体内時計ですが、まだ未知の領域があるようです。今回は最近新たに解明された点を紹介します。

睡眠に関する最新研究報告

今年11月、東邦大学と東京大学の共同研究チームがアメリカの科学雑誌に「体内時計を駆動する日周性酵素反応を発見した」と発表しました。これだけではちょっと難しくてよくわかりませんよね。そこで今回は、これがどのような研究・発見なのかご紹介します。

人間には体内時計が備わっているということは何となく聞いたことがあると思います。私たちが夜になると自然に眠くなるのはまさに体内時計によるもので、他にも自律神経のコントロールなど重要な役割を担っていると考えられています。

ちなみに体内時計が乱れると、どうなるかご存知ですか? 実は、生活習慣病などの病気を引き起こすリスクが高まると言われています。それほど大切な機能なのです。

体内時計の調節で病気を予防する時代へ

体内時計は2つのループの構造が歯車のように組み合わさって、1日周期で動いているそうです。1つは時計タンパク質による中核ループと呼ばれるもの、そしてもう1つは複数の調節ループと呼ばれるものです。

今回、研究チームはマウスを用いた実験で、時計タンパク質の一種であるCRY(クリプトクローム)が酵素反応によって振動を生み出すことを世界で初めて突き止めました。

この発見によって、今後、体内時計の調節法が新たに開発されれば、睡眠障害や生活習慣病、ガン、糖尿病などの予防や改善、治療に役立つと期待されています。

将来的に、本当に体内時計を調節することで病気を予防するという時代がやってくるのかもしれませんね。

体内時計の周期は24時間ではない!?

最後に、体内時計に関するちょっとした豆知識を紹介します。体内時計と聞くと24時間周期になっていると思うかもしれませんが、大半の人は24時間プラスαと、少し長めになっているそうです。

でも、私たちは1日24時間周期で生活をしていますよね。このズレをどうしているかというと、同調させるシステムがちゃんと備わっているそうです。

人間を含む哺乳類は、目から入った光が体内時計に伝わるようにできています。そのため、光を浴びると早まり、逆に暗い環境にいると遅れるといったように、自然に調整がされ帳尻が合うようになっているんです。

ただし、調節機能があるといってもあまりにデタラメな生活を続けていては、体内時計は調節しきれずに乱れたままになってしまうので、気をつけてくださいね。

photo by きなこもち

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