【医師監修】最近眠れない…うつ病と不眠症を見分けるポイントとは?

Medical 2015年11月24日(火)

【医師監修】最近眠れない…うつ病と不眠症を見分けるポイントとは?

うつ病と不眠症

「眠れない」「体がだるい」「元気が出ない」…。このような症状は相関関係にあることが多いものです。しかし、眠れないから、だるさや疲れが出るのでしょうか? それともほかの病気などによって不眠を含む心身の症状が出るのでしょうか。

不眠とうつ病の関係

眠りとそれを取り巻く疾患のなかでも深い関係性を持っているのが「不眠症」と「うつ病」です。「不眠はうつ病のサイン」と言われるように、うつ病患者の9割に不眠の症状があります。また4割の人は、うつ病を発症する前駆症状として不眠の症状があります。中でも多いのはなかなか寝付けない入眠障害、また中途覚醒、早朝覚醒なども見られます。

逆に、不眠症を放置することがうつ病のリスクを高めてこともわかっています。不眠症以外の睡眠障害もうつ病との関連が深く、極端に寝る時間が遅くなってしまう「睡眠相後退症候群」では、4~5割の患者がうつ状態になっているというデータもあります。

うつ病と不眠症を見分けるには

このように、「眠れない」という症状をめぐり、不眠症とうつ病は鶏と卵のように相関しあっていますが、病気により症状の違いがあります。不眠症は、眠れないという症状が少しずつ重くなっていくのにくらべ、うつ病は不眠の状態が急速に悪化していきます。

2~3週間のうちにまったく眠れなくなってしまった、というような状態のときはうつ病を疑う必要があります。また、うつ病の場合は自責感が強いため、眠れなくても自分に原因があるのだからと周囲に相談しない場合もあります。

うつ病独特の症状も見分けて適切な治療を

不眠と併せて食欲減退、物ごとに関心がなくなる、体重が減る、などの症状が強く出るのはうつ病の症状です。また、うつ病で不眠の症状が強く悪夢をよく見る場合は、自殺をしてしまう確率が高いといわれているため、家族など周りの人もよく注意することが必要です。

うつ病によって不眠症状が現れた場合、抗うつ薬と睡眠薬の併用による治療が中心となり、うつ症状が治まるにつれ不眠も改善されてきますが、うつ病が治癒しても不眠の症状が長く残ることがあり、その場合、うつ病の再発を招くリスクがあるので注意が必要です。

「眠れている?」を指標に健康管理を

「眠れない」ということは誰にでも経験があり、また睡眠不足で物事に集中できなかったり、イライラするということは誰にでも経験があることです。しかし、いつものことだからと無理を重ねたり我慢をしていると、本格的な不眠症やうつ病に移行し、心身に大きな負担がかかるだけでなく、多くの時間と費用を費してしまうことにもなりかねません。

睡眠は健康を維持するための大切な機能であり、健康を計るバロメーターでもあります。うつ病や不眠症は他者から見て分かりにくい病気ですので、自分だけでなく周囲の人にも「眠れているかどうか」を気にかけ、早期の改善に努めましょう。

監修:睡眠総合ケアクリニック代々木 理事長 井上 雄一 先生

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

眠くなってから床につく方がよいのはなぜでしょうか?

正解はこちら

快眠キュレーターが厳選!!「快眠グッズ」

睡眠用たわし,悟空のきもち
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
Nelture
ネムジム食堂