寝ながら勝手に身体が動く!?「レム睡眠行動障害」とは

Medical 2015年11月10日(火)

寝ながら勝手に身体が動く!?「レム睡眠行動障害」とは

レム睡眠行動障害

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠や体内時計の専門家に様々なお話を伺います。今回は、日本睡眠学会理事・睡眠総合ケアクリニック代々木 理事長の井上雄一先生に、睡眠障害の一つ「レム睡眠行動障害」について教えていただきました。

Q 「レム睡眠行動障害」(以下RBD)とはどのような病気なのでしょうか。

A 正常な人は、睡眠中に極端に体を動かしたりしないのですが、RBDになると睡眠中にはっきりと寝言を言ったり、手足を激しく動かしたりします。

重症の場合は、突然大声を出して腕を振り回す、立ち上がって走り出しケガをする、隣で寝ているパートナーを殴ってしまうなどのケースもあります。

パートナーなどが強制的に覚醒させるとハッと我に返り「いま、悪い夢を見ていた」などと言ったりします。夢の中での動きが実際の体の動きに出てしまうため、このような症状になるのです。

Q なぜ、寝ながら体が動いてしまうのでしょうか。

A 通常、人は「レム睡眠」のときに夢を見ます。しかしこのとき、脳が運動神経を抑制させる命令を送っているため筋肉が弛緩していて、はっきり話したり体を大きく動かしたりはできません。

夢の通りに体が動いてしまっては危険ですから、このような機能が備わっているのです。しかし、RBDになると、この機能が働かなくなり、夢の通りに体を動かしてしまうのです。

夢の通りに体を動かしてしまう

Q RBDの原因は何でしょうか。

A 原因の詳細は明らかになっていませんが、脳の老化と関係していると言われています。この病気は50代以降の男性がかかりやすく、患者さんの一部は、パーキンソン病やレビー小体型認知症に移行することがわかっているため注意が必要です。

ストレスが強いとますます悪夢を見るようになり、症状が悪化します。また、アルコールの摂取もRBDの症状を悪化させます。

Q どうすればRBDを発見できますか。

A 就寝時の極端な行動が見られるので、まずは家族が気づくというケースが多いですね。RBDを知らないと「ただ寝ぼけているだけなのでは」と思ってしまうかもしれませんが、この病気は寝ぼけとはまったく違い、治療しなければ治りません。

必ず医療機関を受診するよう勧めてください。また自覚症状としては、目覚めたときに身に覚えのないケガをしていたり、部屋が荒れているようなことがあればRBDを疑ってみてもよいでしょう。悪夢を見ることが多かったり、その夢をはっきりと記憶している場合も要注意です。

医療機関の検査ではレム睡眠中の筋肉の動きを確認したり、夢の内容と行動が一致するかなどを確認します。

Q RBDにはどのような治療を行うのでしょうか。

A 坑てんかん薬やパーキンソン病の薬などを使って治療します。8~9割の患者さんは症状がかなり軽減し、寝言程度の段階まで治療できます。早期に治療することが重要なので、自分や家族に心当たりがあれば、悩む前に早めに医療機関を受診しましょう。

【提供:武田薬品工業株式会社

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