睡眠時無呼吸症候群の改善は、食生活の改善と運動による減量がポイント

Medical 2015年11月05日(木)

睡眠時無呼吸症候群の改善は、食生活の改善と運動による減量がポイント

睡眠時無呼吸症候群の治療

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠や体内時計の専門家に様々なお話を伺います。今回は、日本睡眠学会理事・睡眠総合ケアクリニック代々木 理事長の井上雄一先生に、睡眠時無呼吸症候群の治療について教えていただきました。

Q 睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)を発症した場合、どのような治療を行うのでしょうか。

A 簡易的なものでは、下あごを前に出すマウスピースをつくって就寝時に装着する方法があります。そうすることであご周辺の皮下組織が気道に落ち込みにくくなり、閉塞を防ぐことができます。

また最近は、鼻腔からのどまでのチューブを挿入して睡眠中の気道を確保する医療器具なども出てきています。しかし、これらの方法が有効なのは軽度から中度の患者さんに限定されます。

重度の方も含めての主流はCPAP(シーパップ/経鼻持続陽圧呼吸療法)ですね。国内で20万人以上がこの療法を行っています。

睡眠時に、気道に空気を送るマスクを鼻に装着するもので、その風圧によって気道を広げ、閉塞を防ぎます。風圧は医療機関で調整しますが、この調整がきちんとできていればほぼ確実にSASを防ぐことができます。

SASを防ぐ

Q SASを根本から改善することはできるのでしょうか。

A 肥満の人の場合は、減量をすることで症状の改善も見込めます。CPAPなどの装置は、外してしまうとSASの症状が出てしまいますので、毎日装着して眠らなければなりません。根本からSASを治していくことが、患者さんにとっても最も良いことかもしれません。

Q 体重を落とせばSASは改善しますか?

A 体重を1割減らすと、3割の人のSASが治ると言われています。肥満度が高い場合は2割くらい落としてもよいのではないでしょうか。例えば体重100kgの人が80kgになればずいぶん快方に向かうと思います。

ただ、減量で治るのならその方が簡単、と思うかもしれませんが、実際はリバウンドなどもあってなかなか難しいのです。体重を落とすなら、月に1kgくらいのペースで着実に実行していかなければなりません。

食生活と運動も含めた生活全般を変えていかなければならないのです。当院では、SASの治療段階で栄養士の指導も取り入れて生活改善を推進する試みもしましたが、それでも確実に減量をするのは難しいと感じました。

CPAPの治療を始めた患者さんのなかで、減量に成功してCPAPを外せるようになった人は1割程度です。

Q 確かに、生活習慣を変えることは大変です。SASには根本的な治療法はないのでしょうか。

A 症状によっては手術が有効な場合もあります。扁桃腺が大きい場合は切って小さくすることで改善しますし、咽頭を広げる手術やあごを切って伸ばす手術などもあります。

しかし、美容面への影響があったり、効果安定性の面でまだ確実でない部分もあるので、手術を第1選択にするのはまだ難しいと思います。

【提供:武田薬品工業株式会社

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