<ドクターズインタビュー>眠るだけで痩せるはウソ?ポイントは成長ホルモンと筋肉!

Interview 2015年10月13日(火)

<ドクターズインタビュー>眠るだけで痩せるはウソ?ポイントは成長ホルモンと筋肉!

成長ホルモンと筋肉

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、大阪市立大学大学院の稲葉雅章教授に、睡眠とダイエットについてお伺いしました。

Q 女性たちの間で夜にきちんと眠るだけでダイエットできると話題になりました。効果はありますか。

A 眠るだけで体重が減少するということは必ずしも起こりません。質のいい睡眠は、食欲に関係するホルモン、レプチンの上昇やグレリンの低下を通じて過剰な食欲を適切に戻し、成長ホルモンの分泌を促します。

また深夜眠れていることで夜間の食行動は抑制されます。このことから「眠るだけでダイエットになる」と考えることも出来ますが、眠れば眠るほど脂肪が減るわけではないのです。

睡眠中は低下した基礎代謝分のカロリーしか消費しません。睡眠前の軽度の運動で基礎代謝を上げれば睡眠中の消費カロリーも上がると考えてもいいかもしれません。

消費カロリーも上がる

Q 基礎代謝を上げるにはどうしたらいいですか。

A 筋肉量を増やすことです。筋肉の熱産生は基礎代謝の40%を占めるといわれています。興味深いことに筋肉量と睡眠の質は比例関係にあります。

Q 筋肉をつけると良く眠れるのですか。

A 筋肉が直接睡眠に関係はしません。でも、眠りの質が悪い人は筋肉量が少ない傾向があるのは事実です。筋肉量が少ないと動くのが億劫になります。日中の活動が低下してしまうのです。

そして動かないからますます筋肉量は減って、結果として生活にメリハリが出来にくくなります。そうすると睡眠の質はどうしても落ちてしまうと考えられます。

睡眠の質はどうしても落ちてしまう

Q 筋肉量の少ないのは具体的にどんなタイプですか。

A 糖尿病など生活習慣病を患っている人は総じて筋肉量が少ないです。太っているのに筋肉量が少ないとか、一見痩せているのに筋肉量が少ないサルコペニア肥満の人もそうですね。

実はこういう人たちは栄養のバランスという点で、栄養状態が悪いこともあるんです。甲状腺の機能障害でも、場合によっては筋肉量が減ったり、筋肉が増えにくかったりします。

Q 運動すれば筋肉量が増えて睡眠にも好影響がでるのですね。

A そういうことです。適度に筋肉を疲労させるとよく眠れるのは、多くの人が経験しているでしょう。

これは人間がまだ原野を駆け回っていた頃から基本的に変わりません。昼間に活動し、夜に休息します。肉体に疲労物質が貯まれば睡眠で除去する仕組みが、現代社会に生きる我々にも備わっているのです。

睡眠不足になると食欲を旺盛にさせるグレリンの分泌が促進されるのも、活動すればそれだけエネルギーが必要だと身体が訴えているのです。

筋肉量が増えて日中に活発に行動すれば睡眠の質が上がり、結果的に生活習慣病の対策にもなるでしょう。

【提供:武田薬品工業株式会社

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