<ドクターズインタビュー>分割睡眠に潜む危険!どこでも眠れるは睡眠障害のサインかも?

Medical 2015年10月09日(金)

<ドクターズインタビュー>分割睡眠に潜む危険!どこでも眠れるは睡眠障害のサインかも?

分割睡眠に潜む危険

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、大阪市立大学大学院の稲葉雅章教授に、分割睡眠と睡眠障害についてお伺いしました。

Q 細切れに眠る分割睡眠は睡眠障害の予防になると聞きました。

A あまり効果はありません。むしろ睡眠のリズムを阻害して、逆に睡眠障害を引き起こしてしまうかもしれません。

睡眠障害を引き起こしてしまう

Q 昼寝も危険なのですか。

A 10分程度のうたた寝であれば、脳をすっきりさせてその後は活発に動けます。しかし長く眠ってしまうと深い眠り(ノンレム深睡眠)に入ってしまうため、夜の睡眠に悪影響を及ぼしてしまいます。

有名な俳優さんが「いつでも乗り物で眠れるのが得意技です」と自慢してらっしゃいましたが、実は睡眠時無呼吸症候群で、夜にしっかりと睡眠が取れていなかったということがありました。

一般の方々でも電車で深く眠っている、休憩時間に眠る、育児を始めてからどこでも眠れるようになった、営業職で空いた時間にちょこちょこ眠っているというのも、背景にはきちんと夜に睡眠が取れていない可能性があります。

Q いつでも、どこでも眠れるというのは特技ではないんですね。

A 人間の身体は本来、日中活動して夜は休むよう出来ています。進化の過程で哺乳類は大脳を発達させました。脳を大きくして環境に適応したわけです。

大きくなった脳は膨大なエネルギーを消費します。同時に効率的な休息が必要になりました。人間は今でこそ霊長類の長ですが、肉食動物の餌でもありました。

休息時に捕食されるかもしれません。従って、外敵が襲ってこない夜に休息を取るよう進化してきました。これが睡眠です。

人間の進化の歴史から見ると、文明社会になって昼も夜も活動するようになったのはごく最近です。ですから活動時間中の昼間にも眠れるというのは、非常に不自然な行動なわけです。

休日に睡眠負債を返す

Q 昼間にどうしても眠くなってしまう場合はどうしたらいいですか。

A 夜の睡眠を疑ってみましょう。眠っているつもりでも眠れていないことがありますから。すっきり起きられたか、起床時に頭痛はしていないかなど気をつけてみましょう。

それから夜中に目が覚めてしまう中途覚醒やもっと眠っていたいのに朝早くに目が覚めてしまう早朝覚醒を繰り返すときは、睡眠の質が悪くなっている可能性があります。

生活のリズムを意識して、生活習慣を見直すといいかもしれません。高血圧や糖尿病にかかっている場合は、かかりつけ医に相談することをお勧めします。睡眠の質を高めることが、血圧コントロールや血糖コントロールにつながるからです。

Q どうしても分割睡眠をしなければならない人は。

A 高速バスの運転手やホテルの深夜勤などはどうしてもまとまった睡眠時間の確保が困難なことがあります。そういった勤務では、心身の疲れを取るために睡眠が細切れになるのは仕方のないことです。

眠りの質を損なわないような注意が重要となります。特に最初に現れる深い睡眠が大切です。分割睡眠で話題になった女優さんは午後10~午前2時までの4時間、その後午前5時から数時間眠るという方法を取っているそうです。ショートスリーパーの人は向いているかもしれませんね。

ですが、体質的に分割睡眠に向かない人、分割睡眠が出来ない人がいるということを、自分のためにも社会のためにも知っておかなくてはいけません。

【提供:武田薬品工業株式会社

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