<ドクターズインタビュー>睡眠不足になると血圧が上がる?なぜ?

Interview 2015年09月30日(水)

<ドクターズインタビュー>睡眠不足になると血圧が上がる?なぜ?

睡眠不足になると血圧が上がる

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、大阪市立大学大学院の稲葉雅章教授に、不眠と高血圧のリスクについてお伺いしました。

Q 眠りが高血圧に影響するらしいですね。

A 睡眠不足になると運動していないのに胸がドキドキした経験があるでしょう。あれは心拍数と血圧が上昇しているということです。

心拍数と血圧が上昇している

Q それはどうして起きるのですか。

A 一般的に、健康な人の血圧の一日における変化は、起床時から血圧が上昇し、日中を過ごして夕方から少しずつ血圧が低下します。

眠っている間は最も低くなります。日中の活動時には交感神経が優位となり、就寝中には副交感神経が優位となるからです。しかし睡眠が不足すると交感神経が活発なままです。

更に睡眠不足自体がストレスとなり、興奮物質であるアドレナリンなどの分泌が促進されます。アドレナリンは心臓の働きを強めて血管を収縮し血圧を上げます。これが高血圧の原因となるのです。

Q 睡眠中に血圧が高いままだと何が起こりますか。

A 血管を修復する時間が充分にとれず、血管の損傷が進み、動脈硬化の症状が進行すると言われています。そのうえ、高血圧症患者では不眠の罹患率が高く、悪循環が生じています。

このため、高血圧の人はとくに、質の良い睡眠をとることが重要なのです。また、睡眠には心身のストレスを軽減する効果もあるので、この意味からも充分な睡眠をとり、その日の疲れはその日のうちに解消するようにしましょう。

疲れはその日のうちに解消

Q すでに高血圧を患っていても睡眠は効果があるのですね。

A もちろんです。むしろ健康な人よりも睡眠に気をつけていただきたいです。高血圧の中に夜間持続型というものがあります。

これは通常の健常者では夜間の血圧は10~20%低下するのに対して、夜間に有意な血圧の低下が見られず、そのまま起床後に持ち越す状態です。このような場合、起床後の生理的な血圧上昇が顕著となり、重大な心血管リスクの早朝血圧上昇増加が起こります。

この夜間高血圧が、有効な不眠症治療で大幅に改善された報告もあります。したがって、高血圧の人は、睡眠の質を改善することも心がけるようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

寝る前のパソコンやテレビはなぜいけないのでしょうか?

正解はこちら

快眠キュレーターが厳選!!「快眠グッズ」

睡眠用たわし,悟空のきもち
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
Nelture
ネムジム食堂