<ドクターズインタビュー>どちらも大事!“浅い睡眠”と“深い睡眠”

Interview 2015年09月25日(金)

<ドクターズインタビュー>どちらも大事!“浅い睡眠”と“深い睡眠”

“浅い睡眠”と“深い睡眠”

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、大阪市立大学大学院の稲葉雅章教授に、睡眠の種類をその役割についてお伺いしました。

Q 人間にとっての睡眠について教えてください。

A 本来の睡眠とは脳と身体を休めることにあります。脳とはパソコンでいえばハードディスクのようなものですから、加熱したものを冷ます必要があります。その冷却効果のあるものが睡眠なのです。

眠ったのに疲れが取れないのは、ちゃんと睡眠がとれていないと解釈できます。眠っているつもりでいても実は眠れていなかったということですね。

実は眠れていなかった

Q 睡眠時間の他に問題があるということですか?

A はい、その通りです。睡眠時間の長短ではなく、睡眠の質が悪いのです。放っておくとハードディスクでいうところの熱暴走を起こしてしまいます。

人間における熱暴走は、身体も脳も臨戦態勢をとり続けることです。この臨戦態勢の持続は、免疫力の低下や代謝異常を起こしてしまいます。感染症や生活習慣病のリスクが上がるのです。

Q 脳も身体も休ませる睡眠とはどのようなものなのでしょうか。

A 浅い眠りと深い眠りが現れる睡眠です。浅いレム睡眠は骨格筋の緊張を抑制して、運動器を休ませることが目的であるといわれています。

深いノンレム睡眠においては、睡眠時間の約80パーセントを占め、脳を休ませる目的があります。人間の脳は他の動物に比べて大きく、また複雑です。

そのため、どうしても脳の機能を維持するのに大量のエネルギーと休息が必要になってきました。長い時間起きていればいるほど、脳を休ませる深い睡眠が重要になってくるのです。

脳を休ませる深い睡眠

Q 浅い睡眠と深い睡眠の2種類なのですか?

A 厳密にいうと、浅い睡眠と、深い睡眠はノンレム浅睡眠と深睡眠の二つに分けられるため三種類です。浅い睡眠から段階を踏んで深い睡眠へ、そしてまた浅い睡眠へとある一定の周期で繰り返すのです。

浅い睡眠の時には身体は休んでいますが、脳は目覚めているときと同様に活発に動きます。次にまどろみ期、軽睡眠期、深睡眠期と脳を休める睡眠へと移行します。

この深睡眠期を徐波睡眠といい、心拍数が低下し呼吸が深くなります。心拍や呼吸といった自分の意思ではコントロール出来ない機能が整えられるときでもあります。

このときに身体の成長や補修に関係する成長ホルモンが分泌されて、免疫機能が向上します。浅い睡眠と深い睡眠のどちらが欠けても睡眠は充分でないといえます。

Q どれぐらいの睡眠時間を確保すれば徐波睡眠は現れるのでしょうか。

A 時間では測れません。長い睡眠時間を確保しても、年齢や環境の影響、さらには心理的要因で眠りは浅いままということもあります。

また体内時計も関わっているので、朝起床後光を浴びてからだいたい15時間たった時点で就床すると徐波睡眠が得られやすくなると言われています。

目覚めたときや昼間に眠気をどの程度自覚するかで睡眠の善し悪しが分かります。自分の身体に聞けばいいということでもあります。

もしも日中の活動時に耐えがたい眠気を感じたり実際に眠ってしまったりしたときなどは、適切な睡眠が得られていません。睡眠時間よりも睡眠の質こそ大事だといえます。

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