<ドクターズインタビュー>風邪の季節は要注意!睡眠不足が免疫力の低下を引き起こす?

Medical 2015年09月24日(木)

<ドクターズインタビュー>風邪の季節は要注意!睡眠不足が免疫力の低下を引き起こす?

風邪の季節は要注意

ドクターズインタビューのコーナーでは、睡眠の専門家である全国のドクターに、睡眠に関する様々なお話を伺います。今回は、大阪市立大学大学院の稲葉雅章教授に、睡眠不足が身体におよぼす影響についてお伺いしました。

Q 睡眠が短いとどのような問題が起こりますか。

A まずQOL(Quality Of Life、生活の質)が低くなることですね。昼間に眠気が出てきたり、作業効率が悪くなったりします。

睡眠不足によって生み出される経済損失は、日本睡眠学会の試算によると年間5兆円にも上ると言われています。

日本睡眠学会の試算によると年間5兆円

Q 身体にはどのような影響がありますか?

A 免疫が下がり感染症にかかりやすくなります。他にも生活習慣病の発症リスクが上がり、悪化しやすくなる可能性があります。

昼間にも眠気が出るということは、それだけ日中の活動量が減ります。日中の活動量が減るのと比例して、夜間の睡眠の質が悪くなってしまいます。

睡眠の質が悪くなると、どうしても昼間に眠気が出てきてしまいます。こういった悪循環が起きやすくなるのです。

Q 具体例を挙げていただけますか。

A 風邪やインフルエンザといった感染症にかかりやすくなる可能性があります。自律神経系が乱されると花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患が悪化します。他にも糖尿病や高血圧症、そして肥満のリスクが上がる可能性があります。

肥満のリスクが上がる

Q 仕組みを教えてください。

A まず免疫力の低下ですが、睡眠中に成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンが白血球などリンパ球を補修する効果があります。

睡眠不足ですとこの補修がうまく行われずに、結果として免疫力が低下してしまうのです。糖尿病などの代謝系疾患は、睡眠不足自体が身体にとってストレスだからです。

ストレスを感じると人間の身体は攻撃態勢を取ります。いつでも動けるようにしておくのです。血糖値を上げて血圧を上げて、更に多くのエネルギーを得ようと食欲を増加させます。

2、3日の睡眠不足ならばこの攻撃態勢も、その後に充分な睡眠をとることで解消できるので問題ありません。慢性的な睡眠不足になりますと、常に高血糖、高血圧になってしまう可能性があるのです。

Q 予防するにはどうしたらいいですか。

A 熟睡感のある睡眠を取ることです。長い時間眠っていても、熟睡感のない睡眠だと改善は難しいでしょう。1シーズンに何度も風邪をひいたり、インフルエンザにかかる人は睡眠を見直すといいかもしれません。すでに慢性疾患を患っている場合は、食事療法の他に睡眠にも着目するといいですね。

【提供:武田薬品工業株式会社

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