きちんと知ればこわくない! 睡眠時無呼吸症候群の診断と治療

Medical 2015年09月14日(月)

きちんと知ればこわくない! 睡眠時無呼吸症候群の診断と治療

睡眠時無呼吸症候群の診断と治療

今や病名が全国的に知られるようになった「睡眠時無呼吸症候群」(以下SAS)。自分や家族がSASかもしれない、と思いながらも、診断や治療をおっくうに感じ、受診を先のばしにしてしまっている人もいるのではないでしょうか。

しかし、この病気は心疾患や脳血管障害など重大な病気を引き起こす可能性も高く、疑いがある場合は、まずは診断を受けることが重要です。

睡眠時無呼吸症候群の原因と症状

SASは、寝ているときに気道がふさがれ一時的に呼吸が止まってしまう病気です。10秒以上続く無呼吸が睡眠1時間のうちで5回以上の場合、または一晩で30回以上の場合にSASと診断されます。

原因の多くは、肥満によって舌が太くなっているか、扁桃腺肥大、下あごが小さいなどの理由で気道がふさがりやすくなってしまうという身体的な理由となっています。

自分でこの病気を発見することは難しいため、家族などが気づいて受診をすすめることも重要です。大きないびきをかく、いびきが突然止まる、睡眠中にむせる、息苦しさを感じるなどの症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。

仕事や日常生活に影響なく検査が可能

SASは睡眠中に症状が出るため、検査を行う場合は実際に就寝する必要があります。まず、自宅での簡易検査(スクリーニング)が可能です。

小型の検査機器を持ち帰り、就寝時に顔(鼻と口)、人差し指などにセンサーをテープなどで固定することで、呼吸の状態や血中酸素濃度を記録します。

さらに精密な検査を必要とする場合は「終夜睡眠ポリグラフ検査」を行います。これは医療機関で行うもので、体に複数のセンサーをつけ、呼吸、いびき、脳波、心電図など、より専門的な要素を測定します。

治療法にも複数の選択肢が

SASと診断された場合の治療法にもいくつかあります。

主に中程度から重度の場合に行われるのは「CPAP(シーパップ)」という治療です。これは、就寝時に鼻に酸素マスクのような機器を装着し、鼻から気道内に風圧をかけることによって気道を押し開き、呼吸をスムーズにするというものです。

風圧は医療機関で調整します。多くの患者さんに効果が見られますが、病気を根治させるものではありません。原因が肥満である場合などは、減量療法と併用して適用されたりします。

また、マウスピースを使用する治療法もあります。治療用のマウスピースをつくり、就寝時に使用し下あごをやや前に出す形を保持することで舌がのどのほうに落ち込むのを防止し、気道の通りをよくするものです。

そのほか、扁桃腺肥大などの場合は、外科手術により症状が改善するケースもあります。

不安がある場合は、まずは診断を!

検査や治療は、センサーやマスクなどを装着するという面で、大掛かりなイメージやわずらわしさがあるかもしれません。

しかし、SASのために毎日安眠できず、日中の倦怠感や集中力の低下、生活習慣病などを招いてしまうリスクの方が私たちの体にとって深刻ではないでしょうか。

日本循環器学会などによる合同研究報告によると、健常者と比べてSAS患者の合併症リスクは、高血圧症が約2倍、狭心症・心筋梗塞が約2~3倍、脳卒中が約4倍にもなるといわれています。

SAS症状に心当たりがある場合は、まず医師の診断を受け、改善への一歩を踏み出しましょう。

参考サイト:
国立循環器病研究センター「睡眠時無呼吸症候群と循環器病 そのいびきが危ない!
日本睡眠総合健診協会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)

【提供:武田薬品工業株式会社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

ぬるめのお風呂がよいのはなぜでしょうか?

正解はこちら
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
ネムジム食堂