目の病気が不眠を引き起こす? メラトニンの分泌を妨げるその理由とは

Medical 2015年09月11日(金)

目の病気が不眠を引き起こす? メラトニンの分泌を妨げるその理由とは

目の病気が不眠を引き起こす

「白内障」という目の病気があります。眼球の水晶体が濁り、見るものが白くかすんだり視力が極端に落ちてしまったりするものですが、近年、この病気と高齢者の不眠に深い関わりがあることが指摘されています。

80代以上ではほぼ全ての人が発症

白内障は主に加齢によって発症するもので、紫外線の影響や酸化ストレスが大きな原因と言われています。

老齢になってからの病気というイメージが強いかもしれませんが、50代で37~54パーセント、60代で66~83パーセント、70代で84~97パーセント、80代以上では100パーセントという高率で発症する、非常に身近な病気です。

ものがかすんで見えたり、目が疲れる、視力が落ちるなどの症状から始まり、進行すると日常生活に支障をきたすようになります。

水晶体の濁りが睡眠障害につながる

この白内障と、高齢者の不眠との間に相関関係があることが近年わかってきました。2011年、コペンハーゲン大学のライン・ケッセル博士は30代~60代の970人を対象に、水晶体の老化と睡眠障害の関連性についての実験を実施。

老化によって水晶体が黄色化すると、目に入ってくる光の中の青色光(450~490ミリ)が水晶体で吸収され、網膜までの到達度が下がってしまい、それが睡眠障害のリスクを高めていると『Sleep』誌に発表しました。

黄色化は白内障にも見られます。また水晶体が濁れば濁るほど、網膜まで届く光は少なくなってしまいます。

人間は朝に太陽の光を浴び、目から入った光は脳の視交叉上核に感知されて体内時計が動き出します。これにより、夜になるとメラトニンが正常に分泌され眠りに導かれます。

目から十分な光を取り入れることができないままでは、メラトニンも十分に分泌されなくなってしまいます。

白内障と睡眠障害を予防するには

白内障発症の詳細のメカニズムは解明されていませんが、有効とみられる予防法はあります。まずは抗酸化対策として、ビタミンを多く含む野菜や果物を多く摂取すること。

また、目が紫外線に当たりすぎないよう、天気のよい日は帽子やサングラスなどを使い、一年を通して紫外線予防に努めてください。

また、とくに50歳以上で目が見にくいと感じたり、明るい場所が異常にまぶしく感じる、老眼だったのに近くのものが見えやすくなった、などの症状が出た場合は、白内障の疑いがあるため、眼科を受信しましょう。

現在の医学では、いったん濁った水晶体を透明に戻すことはできませんが、点眼薬で治療することによって進行を遅らせたり、目の中に人口水晶体を入れる手術によって回復させることができます。

参考サイト
日本白内障学会
SLEEP

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