<ドクターズインタビュー>睡眠障害治療の基礎知識 ~医師や薬との正しい付き合い方とは~ 提案:~患者としてどのようなことに注意すればよいのか~

Topics 2015年09月11日(金)

<ドクターズインタビュー>睡眠障害治療の基礎知識 ~医師や薬との正しい付き合い方とは~ 提案:~患者としてどのようなことに注意すればよいのか~

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近年、不眠など睡眠に関する悩みを持つ人が、とくに高齢者に増加しています。不眠はうつ病や糖尿病、認知症などの発症リスクを高めてしまうため、これらが発症するまえに適切な予防・治療を行うことが重要です。

病院で治療を受ける際、患者としてどのようなことに注意すればよいのか、旭川医科大学医学部 精神医学講座・千葉 茂先生にお聞きしました。

旭川医科大学医学部 精神医学講座・千葉 茂先生

――睡眠障害の治療には、どのようなものがありますか。

まず大切なのは、すぐに薬に頼るのではなく、ご自身の睡眠習慣を見直すこと。つまり、「睡眠衛生からみた生活習慣の改善」です。とくに、仕事をリタイヤされた高齢の方は、日中の活動量が低下していることが多く、これが夜間の不眠につながっているケースも少なくありません。

朝は一定の時刻に起きる、朝食を摂る、日中に適度な運動を行うなど、ちょっとしたライフスタイルの工夫をするだけで睡眠が良くなるケースが多々あります。

朝に眩しい光を浴びると、その14-15時間後に、睡眠ホルモンであるメラトニンが豊富に分泌されて良い眠りが訪れると考えられています。

――睡眠薬による治療もありますよね。

もちろんあります。しかし、まず行うべきことは睡眠習慣の改善です。それでも睡眠が良くならない場合には、医師の指導のもとで、睡眠薬を適切に用いると良いでしょう。

――薬は、一度飲み始めると、やめられないという不安を持つ方も多くいると思いますが。

そうですね。ですから、睡眠薬を一定期間服用したとしてもいずれはやめることが出来るという前提で服用すべきです。やめるまでの期間は人それぞれで異なるでしょうが、大切なのは、医師とよく話し合って治療の見通しを持つこと。

これくらいの期間で睡眠薬をやめるという計画を立てることは、ご自身の支えにもなるはずです。

睡眠薬をやめるという計画

――薬の副作用などについてはどうでしょうか。

睡眠薬によって多少の差はありますが、日中の眠気やふらつきなどの副作用が出る場合もあります。睡眠薬は少量から始めて、効果を確かめながら使いましょう。

自覚症状も医師にきちんと伝え、ご自分が体に合わない薬であると感じたら医師に変更を希望すると良いでしょう。医師も、患者さんに薬を減らしたいというがあれば、それを尊重すべきです。

一番よくないのは、とにかく薬でなんとかしたいと安易に考えてしまうことです。薬で強制的に眠ることは、睡眠薬への依存傾向をつくってしまうだけでなく、不眠を治りにくいものにしてしまいかねません。

――治療をすれば眠れるようになるのでしょうか。

もちろん、眠れるようになります。一般に、慢性の不眠(精神生理性不眠症)に悩む方では、神経質な性格や不眠症の契機となる出来事などを基盤として、睡眠について過度に不安・恐怖を抱いた状態に陥っています。

したがって、その治療は、睡眠衛生からの教育指導、精神療法、認知行動療法などの非薬物療法、および、薬物療法など、包括的視点から行われています。高齢者では、合併する身体疾患に対する治療も、不眠の治療にかかわってきます。

しかし、そう悲観的になることはありません。今日眠れなくても明日は眠れるというように考え直すことです。治癒への道は山あり谷ありでしょうが、快眠できる日がだんだん増えていくようになって治癒していくのです。

まずは、睡眠衛生の観点から、ご自身の睡眠を振り返ってみてください。

参考サイト:
武田薬品工業株式会社
不眠と体内時計について考える 「体内時計.jp」
不眠症の治療とは?

【提供:武田薬品工業株式会社

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