恋愛の大敵「口臭」は、「唾液」で退治できる!?【カラダジム】

Health & Beauty 2015年08月27日(木)

恋愛の大敵「口臭」は、「唾液」で退治できる!?【カラダジム】

「口臭」は、「唾液」で退治できる

「私、口臭があるかも…」と気になった経験がある人は多いのではないでしょうか。口臭は、彼や夫など親しい関係の人も指摘しづらいものですが、恋愛や夫婦関係だけでなく、友人とのつき合いや仕事などにも大きな悪影響を与えてしまうことがあります。

実は、口臭の予防には「唾液」が大きな役割を果たしています。歯科衛生士・土屋和子先生(スマイル・ケア代表)にお話をうかがいました。

口臭の原因は?

口臭の原因

――口臭の原因は何でしょうか。
土屋先生:私がケアをしている患者さんのなかでは1~2割の方に口臭がみられますが、主にひどい歯周病による炎症、また進行した虫歯が原因となっています。そのほか、糖尿病や胃腸の病気、腎臓・肝臓の病気など全身疾患が関連している場合も多く見られます。

口臭の原因となる「PG菌」

――歯周病や虫歯による口臭とはどのようなものでしょうか。
土屋先生:歯周病の場合、歯茎がブヨブヨしていたり、赤い、腫れている、膿が出ているなど見た目にも不衛生な状態になっているときは、歯茎の炎症によるいわゆる腐敗臭がします。

また、PG(Porphyromonas gingivalis)菌という、組織破壊力の非常に強い歯周病菌があるのですが、この菌が独特の悪臭を放ちます。

虫歯については小さいうちはにおいがしませんが、深くなってくるとやはり炎症を起こすので、とくに歯根の部分などで腐敗臭がします。そして、炎症の原因となるプラーク(歯垢)もにおいのもととなります。

口の中にあるときは臭いませんが、空気中に出して乾くと臭いがします。例えば歯磨き粉を使わずに歯を磨いた後、乾燥した歯ブラシがにおうのはプラークによるものです。

――さまざまな悪臭があるのですね……。「PG菌」とは聞き慣れない名前ですが、どのようなにおいがするのでしょうか。自分で気づくことはできるのでしょうか。
土屋先生:PG菌のにおいは強烈ですが気づかない人も多くいます。確かめる方法としては、まず歯ブラシで15分程時間を掛けて歯を磨き、コップに入れた水で歯ブラシを洗います。そしてその水のにおいをかいでみます。これで口の中の状態が分かります。

また、PG菌は黒い色を出すため歯石が黒くなるのも特徴です。歯科で歯茎を広げて歯根のあたりを見てもらったり、取った歯石を見せてもらうのもよいでしょう。黒ければPG菌がいるということになります。

歯周病が進行している患者さんを担当すると、歯石が黒い方は本当に多いですよ。

――PG菌を持っている人は、そんなにたくさんいるのでしょうか。
土屋先生:PG菌の存在は最近明らかになったのですが、虫歯菌などと同様、親子や恋人同士などでも感染するものです。多くの人が持っているとは思います。それを増やさないようコントロールすることが大事ですね。

口の中の細菌は約700種類もあり、複雑なバランス関係があります。私たちは菌と共存しているのです。

口臭を防ぐ唾液

口臭を防ぐ唾液

――口臭を防ぐには何が重要になってきますか。
土屋先生:日常のオーラルケアを丁寧にすることも重要ですが、定期的に歯科でチェックを受け、歯石やプラーク(歯垢)の除去をすることですね。

歯石やプラークは、細菌の巣窟です。また、唾液の働きもとても重要であることを覚えておいた方がよいでしょう。

――唾液にはどのような働きがあるのでしょうか。
土屋先生:唾液腺は耳の下、顎下、舌下の3カ所にあり、ここから分泌された唾液が口の中をきれいに洗い流してくれます。そして、唾液の成分には殺菌・抗菌作用があり、虫歯菌や歯周病菌の増殖をコントロールしてくれます。

朝起きたばかりのときや、緊張しているときなどに口臭が強くなっていると感じたことはありませんか? これは、唾液の分泌が少なくなっているからです。

――唾液がきちんと出ていることが大事なのですね。
土屋先生:リラックスしているときや食事をしているときは、サラサラの唾液がたくさん出ます。まさにこれが菌のコントロールをし、口臭を防いでくれる唾液です。

寝ているときや緊張しているときに唾液が出にくくなるのは自然なことなので、あまり気にする必要はありませんが、最近はストレスや薬の副作用の影響、ドライマウスなどでふだんから唾液の少ない人が多くなっています。

日常的に口が渇いていると感じたり、ネバネバの唾液が少ししか出ないという状態になったら要注意。たかが唾液と考えず、口臭だけでなく歯周病や虫歯を防ぐためにも、唾液の分泌を管理する方がよいですね。

――唾液を十分に出すための方法はありますか。
土屋先生:まず、食事のときはよく噛んで食べましょう。できれば一口で30回咀嚼するのが理想です。1日3、4個程度、ガムを噛む習慣を身につけるのも効果的です。

また、最近は口呼吸の人が増えていて、これも唾液を少なくしてしまう原因になっています。鼻呼吸を習慣づけるようにしてください。

そして、口腔内のことで気になることがあったらすぐに歯科で相談しましょう。

定期的な歯科医でのケアが大事

定期的な歯科医でのケアが大事

――かかりつけの歯科医を持つと安心ですね。
土屋先生:私が担当している患者さんも、10年、15年と通ってくださる人がいます。検診や治療、クリーニングは人生のさまざまなシーンで必要になります。

就職の面接や結婚式の前にきれいにしておきたい、また出産前に歯の治療を終えておいて多忙な育児に備えたい、など歯のケアが生活に根付いている人もいます。

それでも、日本ではまだ「悪くなったら診てもらえばよい」という感覚の人が多く、歯科での定期的な口腔ケアが浸透していません。歯は美容との関連も深いですから、ネイルやヘアケアなどと同じ感覚でプロのケアを取り入れてもよいと思います。

口臭はもちろん、虫歯や歯周病なども若いうちからしっかり予防し、ずっと美しい笑顔でいられるようにしてくださいね。

<プロフィール>
株式会社 スマイル・ケア 代表 土屋 和子 先生
土屋 和子
【出身】
兵庫県神戸市
【経歴】
1977年  歯科衛生士ライセンス取得
1982年~ 日本におけるフリーランスプロフェッショナルハイジニスト第1号
数多くの歯科医院、病院、施設にて勤務
現在まで、約350名の歯科医師、約1,400回の講演に関わる
2007年  株式会社スマイル・ケア設立
2011年  全米NLP協会公認トレーナーライセンス取得
2012年  LABプロファイル®公認トレーナーライセンス取得
2014年  日本歯科医療人育成協会 設立 理事
デンタルNLP®・ぺリオマネージメント®主宰
現在  Dr.土屋賢司・Dr.植松厚夫・Dr.北原信也のオフィス勤務

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