キスでも感染する!?世界最多の感染症「歯周病」!唾液ケアが大事【カラダジム】

Health & Beauty 2015年08月20日(木)

キスでも感染する!?世界最多の感染症「歯周病」!唾液ケアが大事【カラダジム】

唾液ケアが大事

ギネスブックに「人類史上最も感染者の多い感染症」として登録された病気があります。それは「歯周病」。「命に関わるような病気でもない」と軽く考えるのは禁物。

自覚症状のない歯周病は、気づいたときには抜歯しかすべがなかったということも多くあるのです。歯周病の現状と予防法などについて、歯科衛生士の土屋和子先生(スマイル・ケア代表)にお聞きしました。

あなたも感染している!?歯周病

あなたも感染している

――歯周病は「感染症」なのですか。
土屋先生:歯周病の元となる歯周病菌は、最初は感染によって人の口内に入り込みます。虫歯菌と同様、親子間の接触で感染したり、成人になってからも唾液を介して、キスなどで感染することもあります。

いったん感染すると口の中の歯周病菌を完全になくすことはできません。ですから、ほとんどの人が感染しているといっても過言ではないでしょう。

――親子間で感染するということは、若い人でも歯周病になる可能性があるのでしょうか。
土屋先生:実は、歯周病菌は赤ちゃんが生まれるときに通る産道でも見つかっています。それくらい小さな頃から私たちの間で蔓延しているのです。子どものうちは影響を受けにくいのですが、遺伝的要素が高いと、早い人では乳歯の段階から歯周病が出ることもあります。

歯科の予防医療が進んでいるアメリカやヨーロッパでは、15~18歳ごろから歯周病に気をつけるよう指導されています。「若いから歯周病にはならない」と思っていてはいけません。

ほうっておくと怖い!歯周病

ほうっておくと怖い!歯周病

――歯周病の症状について教えてください。
土屋先生:歯周病菌の働きによって歯茎が炎症を起こし、やがて歯を支える骨にまで進行していきます。骨の組織が破壊されると、最終的には抜歯をしなければならない状態になります。

気をつけなければならないのは、歯周病は初期の自覚症状がまったくないということです。歯茎が腫れている、歯が動く、噛むと違和感がある……、そのような状態になったときは、すでに手遅れのことが多いのです。

――歯周病を、初期のうちに自分で発見する方法はないのでしょうか。
土屋先生:「歯周病かな?」と思う以前に、口内に少しでも気になることがあればすぐに歯科を訪れた方がよいでしょう。中高年になると抜歯を経験される方も増えてきますが、ご自分が抜歯をした原因を覚えていない人が少なくありません。

実際、歯周病が原因で抜歯をする方はとても多いのです。歯周病が骨まで進んでしまった場合、元の状態にするのは多くの場合不可能です。

歯周病を防ぐには?

歯周病を防ぐには?

――歯磨きをきちんとしていれば防げますか?
土屋先生:日々のケアももちろん重要ですが、それだけで歯周病を防ぐことは不可能です。検診も含めて定期的に歯科に通い、歯根周囲のプラーク(歯垢)や歯石を除去することがなにより重要です。

プラークや歯石のもとは細菌で、まさに歯周病の病原ですが、これらは歯科で専門的な処置をしなければ除去することはできません。これを放置しておくのは、歯周病を育てているようなものです。

歯が丈夫な人は、「自分は虫歯がないから歯周病にもなっていないだろう」と思うかもしれませんが、これも危険です。虫歯がないために歯医者に通う習慣がなく、歯周病の発見が遅れてしまうというケースも多くあります。

唾液ケアが大事

唾液ケアが大事

――定期的な歯科検診が最重要ということですね。ほかに、自分で予防のためにできることはありますか?
土屋先生:唾液が少ない状態になると歯周病のリスクが高まるので、気をつけた方がよいですね。唾液は歯や粘膜を保護し、抗菌作用によって歯周病菌が増殖しないようコントロールしてくれます。

いまはパソコン画面の見すぎなどによるドライアイが流行していますが、実はドライアイの人はドライマウスの疑いがあります。唾液が少ない人はとても増えてきています。

――唾液を増やす方法はあるのですか?
土屋先生:唾液は、口の中の唾液腺を刺激することによって多く分泌されますから、まずは食事のときによく噛んで食べましょう。一口あたり30回くらい噛むのが理想です。また、ガムを噛むなどもおすすめです。

そして、口呼吸の人が最近増えていますが、口の中の乾燥の原因となりますから、鼻呼吸を習慣付けるとよいでしょう。

――口腔衛生の管理には、さまざまな視点が必要なのですね。
土屋先生:菌の暴走を抑えるという点では、全身の健康管理も重要です。睡眠をしっかりとる、バランスのよい食事をする、ストレスをためすぎないなどに留意してください。ふだん元気な人が体調を崩したときに、歯周病も急に進行してしまうことがあります。

「歯科は、虫歯ができたり歯の調子が悪くなったりしたら診てもらうところ」と思っている人がまだ多いかもしれません。しかし、予防をしっかりして虫歯や歯周病にならないようにすることが、長い目で見て体への負担も経済的な負担も小さくすむものです。歯に関する悩みや疑問があったら、どんなことでも歯科医師や衛生士に相談してみてください。

<プロフィール>
株式会社 スマイル・ケア 代表 土屋 和子 先生
土屋 和子
【出身】
兵庫県神戸市
【経歴】
1977年  歯科衛生士ライセンス取得
1982年~ 日本におけるフリーランスプロフェッショナルハイジニスト第1号
数多くの歯科医院、病院、施設にて勤務
現在まで、約350名の歯科医師、約1,400回の講演に関わる
2007年  株式会社スマイル・ケア設立
2011年  全米NLP協会公認トレーナーライセンス取得
2012年  LABプロファイル®公認トレーナーライセンス取得
2014年  日本歯科医療人育成協会 設立 理事
デンタルNLP®・ぺリオマネージメント®主宰
現在  Dr.土屋賢司・Dr.植松厚夫・Dr.北原信也のオフィス勤務

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