睡眠物質の働きに逆らって起きていると人間はどうなる?

Medical 2015年08月04日(火)

睡眠物質の働きに逆らって起きていると人間はどうなる?

photo by Jonas Standell

私たちが夜になると眠くなるのは、睡眠物質がしっかりとその働きしているからです。それを無視して起き続けていたら、私たちはどうなるのでしょうか? 1日の徹夜なら頭がボーッとするぐらいで済みそうですが、もしそれが何日も続いたら……。

睡眠物質の働き

私たちの体のなかには、眠りを誘う睡眠物質が存在します。代表的なのがウリジンと酸化型グルタチオン。ウリジンは「神経の抑制(リラックス)」を促すGABAの働きを助ける物質で、結果的に眠気を発生させます。酸化型グルタチオンは「神経の興奮」を促すグルタメートの働きを抑制する物質で、同様に眠気を誘発します。

これらの物質は夜になれば自然に分泌量が増加し、その働きによって、私たちは眠気を感じ、眠りにつくのです。では、睡眠物質の働きに逆らって起き続けようとすると、どのようなことが起こるのでしょうか? それを確かめようとして、過去にマウスを使った実験が行われたことがあります。

マウスの実験結果

結論から書くと、眠らせない状態にしたマウスは約2週間ですべて死んでしまったそうです。何が起こったかというと、体重が減少し、免疫力も低下。残念ながら、最終的には微生物による感染症(敗血症)が死因となりしんでしまったそうです。

ここで気になるのは、マウスではなく、人で同じ実験をしたらどうなるのかということではありませんか? 倫理上の問題もあり人間に対しての実験は行われていませんが、チャレンジとして高校生が11日間も眠らなかったという記録があります。

このとき、高校生は断眠中に一時的な誇大妄想や幻覚、記憶障害などに見舞われたものの、断眠終了後、後遺症などは何も残らなかったそうです。

睡眠不足は悪影響を生む

ただ、この高校生の断眠挑戦は脳波などの測定はしておらず、あくまで外見から寝ていないかを確認していたとのこと。つまり、マウスと違って、ごく短時間の睡眠をとっていた可能性もあるのです。

ちなみに、人間も極度の睡眠不足が生じる軍隊などでは、免疫力が低下したという報告があります。さらに繰り返すことで、体に悪影響が生じるということもわかってきました。

健康に生活するためには、睡眠時間をしっかり確保する必要があるのは間違いありません。個人差はあるものの、1日7時間を目安にするとよいそうです。

photo by Jonas Standell

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