きれいな空気を保つために睡眠家電として利用できる空気清浄機の活用

Goods 2015年07月10日(金)

きれいな空気を保つために睡眠家電として利用できる空気清浄機の活用

睡眠家電

東京工業大学で建築環境工学、空気環境を研究する鍵直樹准教授を訪ねて、花粉や粉じんなど様々な室内のホコリ対策についてお話を伺いました。睡眠中は、きれいな空気を吸って、睡眠の質を上げたいものです。換気や睡眠家電としても利用できる空気清浄機の正しい使い方についても伺いました。

鍵直樹准教授

室内に舞う様々なホコリ

Q:室内に舞うホコリには、どのようなものがあるのでしょうか?

鍵先生:室内には、繊維の糸くずや、花粉、ハウスダスト、ダニの死骸や糞、カビの胞子などが舞っています。しかしそれがまんべんなく室内の空気にただよっているわけではありません。ホコリは静かにしていれば重力により、やがて床に落下します。

たとえば、花粉、ペットの毛やダニの死骸などはホコリとしては大きく、大きさは50ミクロン程度で、2メートルの高さから床にまで落下するのに27秒で到達します。カビの胞子や菌などは15ミクロンほどとすると、5分程かかります。1ミクロン以下のバクテリアや小さな菌などになると、16時間もかかります。

これらは計算上の風や人の影響のない静かな空間での値ですが、実際のホコリは、エアコンの吹き出し空気や人の行動などによって、落下する途中で舞いあげられ、上昇したりします。こうして、室内の空気といっしょにいつも動いている状態です。

空気の新鮮度には、年齢がある。

Q:部屋のなかで新鮮な空気の入れ替わる指標は、どのように捉えればいいのですか?

鍵先生:空気の入れ替わりの指標として,「換気回数」というのがあります。これは部屋の空気が新鮮な外気に対して1時間あたりにどの程度入れ替わったかを示す値です。また、空間でも入れ替わりの良いところと悪いところがあります。

この空間場所毎を表す指標として、「空気齢」という概念があります。空気齢は、その空間での「換気の効率」を示す指標です。例えば新鮮な空気が入る部屋の給気口の近くは、新鮮な“若い”空気ですが、遠くなればなるほど“歳を取った”空気になります。

給気口からその位置に空気が到達する時間を空気の年齢にちなみ「空気齢」と呼び,小さな値が新鮮な空気で,歳を取るとその空気のいる時間が長くなるので年齢が高くなり、汚れた空気がその場所に存在することを示します。

換気がいいか?空気清浄機がいいか?

Q:そうすると空気を新鮮に保つには、頻繁に窓などを開けて、こまめに換気をすれば良いのでしょうか?

鍵先生:いいえ、実際は過度な換気は、良くありません。なぜなら、外の空気は汚れている場合が多いからです。例えば,春先においては外には花粉が浮遊していますし,今話題のPM2.5やその他のホコリなど,外気も室内より汚染されている場合には,室内に入れてしまうことになります。

また掃除の際に、外気を取り入れると、床の上に積もっているホコリを掃除機などで吸引するより先に、舞いあげてしまうので掃除の効率が悪くなることもあるようです。

Q:室内の空気をクリーンに保つには、換気よりも、空気清浄機の方が良さそうですね。

鍵先生:両方を上手に使うことが良いと思います。最低限の換気は必要です。なぜならば,空気清浄機は全ての汚染物質を除去することはできないからです。

しかし過度な換気は,冷房や暖房をしている空気を外に逃がしてしまうので,省エネにはならなくなってしまいます。また、空気清浄機は、なるべく人の近くにおいたほうが、その人が先ほどの「空気齢」の概念からすると、“若い”新鮮な空気が吸えることになります。

換気よりも、空気清浄機

床上30センチの空気

Q:たとえばパナソニックやダイキンの空気清浄機は、床上30センチの空気を清浄にすることをアピールしています。どうして床上30センチの空気をきれいにする必要があるのでしょうか。

鍵先生:赤ん坊がはいはいしたり、よちよち歩きしたりするとき、頭の高さがだいたい床上30センチです。また、床上近くの方がホコリの量は相対的に多いことはあります。それを狙ってアピールしているのかもしれません。

しかし,先ほども申しましたように居住者の行動で常に空気は混ぜられているので、必ずしもそうとも言えません。

Q:空気清浄機以外にこの床上30センチの空気を清浄に保つ方法はありますか?

鍵先生:堆積したホコリには掃除をこまめにすること、室内にホコリを持ち込まないことです。たとえば外出先から帰宅したときには、特に花粉のシーズンなどは玄関で服に付着したホコリを払い落としてから室内に入るなどの工夫が必要です。

掃除機をかけることそのものが床のホコリを舞いあがらせることにつながりますから、水をしぼったぞうきんなどで床を拭いてから掃除機をかけるなどの工夫が必要だそうです。

鍵先生:何よりも床の上に積もったホコリを舞いあげてしまうのは、室内で生活する人間の行為なのです。床の上を歩くことなどでホコリを舞いあげてしまうのです。

床に堆積していた花粉、ハウスダスト、ダニの死骸や糞などは再び舞いあがっては床に落ち、また人間が床の上を歩くことで舞いあがりを繰り返します。まずは床の上にホコリをためないことです。

床の上にホコリをためないこと

睡眠時の空気を新鮮に

Q:睡眠と空気の関係は、どうなっているのでしょうか?

鍵先生:寝室に足を踏み入れることで、やはり床上に落下していたホコリは舞い上がります。さらにベッドであっても、布団であっても、掛け布団などの寝具を動かしますよね。このときに寝具に堆積していたホコリはやはり舞いあがるのです。

すると就寝しようとする時間帯や眠りについた時に空間中のそのホコリが浮遊しているので、汚れた空気を吸い続けることにはなります。

Q:眠るときの空気はきれいであって欲しいものです。

鍵先生:花粉症などのアレルギーを引き起こす可能性のある花粉とダニの死骸や糞は、起きていても,寝ていても,常に呼吸をすることによって取り込む危険性はあります。そのような意味では,睡眠をさまたげるとも言えます。睡眠時の空気もクリーンに保ったほうがいいでしょう。

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