午後の眠気“短時間”昼寝で解消されるか?【実験!体内時計と仕事の効率改善(2)】

Work 2015年06月16日(火)

午後の眠気“短時間”昼寝で解消されるか?【実験!体内時計と仕事の効率改善(2)】

体内時計と仕事の効率改善2

昼食をとったあとに感じる午後の眠気。多忙な毎日で、少しでも仕事の効率を高めたいのに、午後の眠気による効率ダウンに悩まされている方も多いのではないでしょうか?

「短時間の昼寝をすると仕事の効率が改善される」と言われる昼寝の効果を検証すべくおこなった今回の実験企画。実験1日目では、昼寝をせずに計算問題15分、タイピングテスト15分の計30分のテストをしてもらい、実験2日目は昼食後、短時間の昼寝をしてから、同じテストを行ってもらいました。(1日目の実験結果はこちら

短時間の昼寝

昼食をとった3人に集合してもらったところで、まず前日の睡眠時間について聞いてみました。
伊藤さんは前回と同じく5~6時間ほど。田渕さんと足立さんも5時間ほどの睡眠をとったそうで、前回とほぼ同じ条件で実験をすることができました。

短時間の昼寝をしてから実験開始!

今回は事前に告知していたとおり、3人そろって30分以内の短時間の昼寝をとってもらいます。田渕さんは枕まで持参。寝る気満々です。

寝る気満々

計算を解くペンのスピードが速く

前日と同じ、小学生向けの簡単な計算問題(足し算、引き算、掛け算)と、画面上に表示された文章をテキストに書き写すタイピングテストを実施。心なしか、計算を解くペンのスピードが速くなり、キーボードを叩き方も滑らかになっているように感じます。

タイピングテスト

実験終了! 短時間の昼寝で効果はあったのか!?

制限時間がきて実験終了です。
1日目と2日目の比較をしながら、この実験を通しての感想を伺ってみました。

半信半疑だった

短時間の昼寝で作業効率は上がりましたか?

伊藤「いや~正直半信半疑だったんですが、頭がスッキリして前回よりも問題が解けたように感じましたよ(笑)」

田渕「短時間の昼寝でしたけど、頭はすっきりしました。前回よりもはるかに問題を解けた数が増えたので、頭の中で何かが変わったんだろうな~と思います。」

起きるのが少しツラかった

足立「僕はもうぐっすり。起きるのが少しツラかったくらいです。(笑)でも、起きて頭がすっきりしたのは確かに感じられましたね。集中力はかなり上がったと思います。」

実験結果発表! 計算問題・タイピングの結果を集計してみると……

3人とも実験1日目では頭が働いていないことを実感していたのですが、短時間の昼寝をとっただけで全く違う反応を示しています。実験結果を集計してみたところ、3人の感じた手応えは間違っていませんでした。計算問題で、3人を平均して約34%の向上、タイピングで3人の平均が16%の向上という結果になりました。

計算問題
※グラフの横軸は、正解数

タイピング
※グラフの横軸はタイピング文字数

伊藤さんを例に出して見てみると、計算問題が60問も多く解答でき、タイピングにいたっては180文字ほども多くキーボードを打つことができました。そして、他の二人も見事に第1日目の結果を大幅に更新することができたのです。

二桁計算において、1問を解答するあたりの時間の違いを見てみると、

  • 田渕さん 3.3秒→2.5秒
  • 足立さん 5.1秒→3.6秒
  • 伊藤さん 3.9秒→2.5秒

と、3人とも短縮しています。

伊藤「普段、仕事をしていて作業効率が上がらないとき、どうしたものかと思っていたのですが、短時間の昼寝でこれほど効率が上がるなら、明日からでも昼寝をしたいと思います」

田渕「これまでは昼食の後は、外の空気を吸ったりして眠気を飛ばすようにしていたのですが、少し仮眠をとるだけでこれだけ結果が変わるなら真剣に睡眠をとってみたいと思うようになりました」

足立「ぐっすり寝ちゃったんですが、昼食後の睡眠は30分以内が良いと思います。30分以上寝てしまうと気持ちよくて起きられなくなると思います(笑)」

今回の実験で明らかになった昼寝の効果について、昼寝推奨の第一人者、久留米大学医学部 神経精神科医学講座 教授でありボディクロック研究会 理事長の内村直尚(うちむら なおひさ)先生にお話を伺いました。

内村直尚(うちむら なおひさ)先生

Qなぜ、昼寝は30分以内が良いのでしょうか?

内村先生「20代の若いサラリーマンの方なら、昼寝は10~20分くらいがよいでしょう。若いほど、昼寝をしたときに早く深い睡眠に入ります。年齢が上がってきたら、昼寝の時間は少しずつ増やしても構いません。

また、40歳を過ぎると夜間の眠気が減少し、午後の眠気が増大するため、中年以降の方が昼寝の効果は出やすいと思います。そして、長時間の昼寝は禁物です。

深い睡眠をとってしまうと、起きたときに寝ぼけたような状態になってしまい、覚醒レベルがかえって下がってしまいます。10~20分の昼寝なら、起きるときにもパッと目が覚め、すぐに仕事に戻れますよ」

Qどうして、昼寝で作業効率が高まるのでしょうか?

内村先生「短時間の昼寝をとることで、睡眠不足が補われ脳がリフレッシュして、集中力、思考力、意欲が高まるということがあると言えます。また、昼寝によりボディクロック(体内時計)が調整され、夜の睡眠の質の向上にもつながり、相乗効果を生みます」

午後は仕事の効率が上がらないと感じているみなさん。昼食後の短時間昼寝を試してみてはいかがでしょうか?

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