食事のタイミングが、体内時計に与える影響とは

Topics 2015年05月11日(月)

食事のタイミングが、体内時計に与える影響とは

食事のタイミングが、体内時計に与える影響とは

体内時計は、睡眠と覚醒のリズムを作り出しているだけではありません。体内時計は、私たちの身体の細胞のひとつ一つに存在しています。地球の自転周期である24時間を刻みながら、臓器を活発に動かしたり、休息させたりしているのです。

体内時計の司令塔は、脳にある視交叉上核

脳の視交叉上核から発信された指令に従って、身体中の細胞は体内時刻を刻んでいきます。起床したときに外光を浴びることで、視交叉上核の体内時計はリセットされて、24時間のリズムを刻み始めます。司令塔が24時間の時計リズムを得ることで身体中の細胞もまた24時間のリズムを刻み始めます。

光だけではなく、食事のタイミングも体内時計にとっては重要です。これまで朝の食事は体内時計を朝型に、夜の食事は体内時計を夜型にシフトすることはしられていました。しかし食事による体内時計の調節メカニズムについては、詳しいことは分かっていませんでした。

食事と体内時計の関係に、インスリンが関与

2014年10月、山口大学時間学研究所の明石真教授たちのグループの研究は、食事と体内時計の関係にインスリンが関与していることを明らかにしました。インスリンはすい臓から分泌されるホルモンで、血糖値を一定に保つ働きをします。実験用マウスに、インスリンの機能を阻害する物質を与え、エサを与えると、マウスの肝臓にある体内時計の調節時刻が遅れたのです。インスリンは肝臓や体内にある脂肪などの食事と関係している臓器や組織の体内時計を遅らせたものの、その他の臓器にはほとんど作用しませんでした。これは何を意味するのでしょうか。

食後のインスリンの分泌が、体内時計を早めたり遅らせたりする

明石教授によると、「食後のインスリンの分泌は、一部の臓器の体内時計を早めたり、遅らせたりするということです。肝臓や脂肪などが食事の刺激を受けて活動を始めるのに、その他の臓器は働かないということは、臓器と臓器との連係プレイが乱されることになります」 体内時計は、規則正しい生活をしていると、食事の時刻を予測するように空腹感を覚え、消化吸収や代謝などがタイミングよく発動するようになります。

朝食をきちんととることは、体内時計を調節して、臓器をインスリンの分泌によって働かせます。すると臓器間の連係プレイがスムーズに動き始めて、まずすっきりと目覚めることができ、さらには体脂肪を貯めずに、摂取した炭水化物や糖分を素早くエネルギーへと変えて、その日の活動を支えるのです。

不規則な食生活は体内時計を乱し、病気の引き金となる

ところが規則正しくない生活によって、予期しない時刻に食事をとるとどうなるのでしょうか。明石教授は次のように解説します。「深夜などに食事をとると、インスリンが分泌されて、肝臓や脂肪の体内時計は刺激されて活動するのですが、消化器官や血管、その他のあらゆる臓器は働かないことになります。すると、体内時計は乱れてしまい、寝つきが悪くなるだけではなく、様々な病気の引き金になります。」「本来の体内時計に従えば、夜は睡眠時間であり、余ったエネルギーを脂肪に代謝して身体に貯める時刻です。その夜に食事をとることは、体内時計の乱れを生み、肥満の原因になるばかりではなく、睡眠障害を悪化させてしまうかもしれません」(明石教授)

規則正しい食生活で体内時計を整え、健康な生活を送りましょう。

参考報道
共同通信社

参考インタビュー
山口大学時間学研究所教授 明石真先生

【提供:武田薬品工業株式会社

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