家族とのコミュニケーションが体内時計改善のポイント

Topics 2015年05月08日(金)

家族とのコミュニケーションが体内時計改善のポイント

家族とのコミュニケーションが体内時計改善のポイント

会話が体内時計を修正するらしいことが分かってきました。きっかけは認知症を発症した患者の人たちの症状改善でした。認知症が進むと、夜の徘徊が頻繁に起こることは広く知られています。では認知症の人はどうして夜に徘徊をするのでしょうか。

夜の徘徊の原因は、体内時計の機能低下!?

認知症の患者さんの夜の徘徊の原因は、体内時計の機能低下だと考えられています。全身の個々の細胞には体内時計があって、この無数の体内時計がずれないように指令を送っているのが、脳の視交叉上核です。さらに視交叉上核の機能を助けているのが、脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンです。

認知症の人では、このメラトニンの分泌が低くなっているばかりか、メラトニンの作用も低下しています。その結果として視交叉上核の働きが弱まっている可能性があります。すると1日のリズムを正確に脳と身体が把握できなくなり、体内時計の乱れによって、生活のリズムが乱れて、夜に徘徊するという行動を引き起こしているのではないかと言われています。

日光浴で認知症が改善!

認知症による体内時計の乱れが、生活リズムの乱れにつながるのだとしたら、体内時計を修正することで、生活リズムを正常なものに回復できるのではないか。この考えから、認知症の患者さんに、メラトニンの作用を高める治療が行われています。メラトニンには、自然な睡眠を促すだけではなく、体内時計をリセットする作用があります。体内時計をリセットするために欠かせない起床時の日光浴を始めたところ、認知症の症状が改善されたそうです。

起床したときに外光を浴びると、眼球から視神経を伝わって視交叉上核に光が届き、その光の刺激を受けて、体内時計は24時間のリズムを刻むようにリセットされます。日中の活動が活発になり、夜に暗さを感じるとメラトニンが脳の松果体から分泌されて、自然な睡眠につくことができるようになります。

家族や友人との会話で、体内時計が修正!?

また。認知症の人たちは、コミュニケーションの基本となる会話が不足しがちです。「認知症になってしまったのだから、もう会話しても認識も理解もできない」 と介護をする人たちも思い込みがちが、朝の日光浴に加えて、家族や友人や介護をする人たちと積極的な会話をしてもらったところ、認知症の症状はますます改善されました。

この結果について、山口大学時間学研究所の明石真教授は、次のように述べています。「大脳の機能のなかでも言語野と呼ばれる部位を活性化することで、認知症が改善された可能性もありますが、会話によって体内時計が修正され続けたことで、生活リズムが正常なものに改善された可能性もあります」

体内時計を整えて、良質な睡眠に就いて、健康な生活を送るためには、挨拶や会話を積極的に交わすことが大切なのかもしれません。

参考書籍
『体内時計のふしぎ』 明石真 山口大学時間学研究所教授 光文社
参考インタビュー
山口大学時間学研究所教授 明石真先生

【提供:武田薬品工業株式会社

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