体内時計を狂わせる光とは?

Topics 2015年04月29日(水)

体内時計を狂わせる光とは?

室内照明

室内照明がない部屋は、日本にはほとんどないでしょう。その光が、睡眠と体内時計にとって、脅威となっているという自覚はこれもほとんどないでしょう。では私たちは、どんな光が体内時計に影響を与えているのでしょうか。

朝の光で体内時計リセット

蛍光灯やLED照明は数100ルクスです。日中の外光は1万ルクスを超えます。朝に起床したときに外光を浴びることによって、体内時計はリセットされます。日中の活発な活動を支え、その日の夜の睡眠の質を良くするのは、この強い外光です。

夜間の自然環境での照度は最大で数ルクスです。それに対して、室内照明は数100ルクスです。つまり、室内照明は昼間の明かりとしては極めて暗いのです。そして夜の明かりとしては極めて明るいということになります。

夜の強い光は、体内時計を夜型に

朝の強い外光は、体内時計を朝型の方向にセットします。夜の強い室内照明は、体内時計を夜型にセットしてしまいます。夜の暗さを感じるとメラトニンというホルモンが分泌されます。メラトニンは、自然な睡眠に誘うホルモンです。さらに、メラトニンにも体内時計をリセットする作用があります。

起床したときから室内照明だけで過ごし、学校や会社の建物のなかでも室内照明だけで過ごし、そして自宅でも室内照明を浴びながら暮らすのが現代人の生活です。朝に体内時計がリセットされないことに加えて、夜には暗くないのでメラトニンが分泌されない。現代の光の環境は、このように体内時計の乱れに繋がっています。

体内時計の乱れは、睡眠障害や心の病を引き起こす

体内時計の乱れは、睡眠障害の原因となります。寝つきが悪く、熟睡もできない。すると、心の病にかかりやすくなります。うつ病、双極性障害、認知症などが睡眠障害を引き金に発症しやすいことが知られています。さらに、ガン、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、生理不順や不妊症などの婦人病は、睡眠障害をきっかけに発症したり、悪化したりすることも知られています。

これまで現代病のリスクとして、人々に認識されてきたのは、心的ストレス、高カロリーの食事、運動不足などでしたが、睡眠も現代病のリスクだと言えます。

現代の光環境は、良質な睡眠を妨げるものです。特に、眠りに入る直前まで強い室内照明のもとで過ごすことは健康への脅威です。また、深夜まで室内照明を灯して夜更かしを習慣にしてしまうことも健康への脅威となります。光が体内時計、睡眠に及ぼす影響を理解し、光環境に注意を払いながら生活することが、現代人の健康管理のひとつとなってきています。

参考書籍
『睡眠のはなし – 快眠のためのヒント 』
日本大学医学部付属病院精神科教授/内山真著 中央公論新社
『体内時計のふしぎ』 明石真 山口大学時間学研究所教授 光文社

参考文献
『厚生労働省第3回健康づくりのための睡眠指針の改定に関する検討会』
『厚生労働省健康づくりのための睡眠指針2014』

【提供:武田薬品工業株式会社

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