運動に『ベストな時間帯』と運動『してはいけない時間帯』

Topics 2015年03月12日(木)

運動に『ベストな時間帯』と運動『してはいけない時間帯』

運動に『ベストな時間帯』

スポーツをした日の夜は、ぐっすり快眠・・・という経験は誰にでもありますよね。「運動」と「睡眠」は、とても親和性の高い関係にあります。しかし、両者とボディクロック(体内時計)の関係を正しく理解していないと、運動が不眠を招いてしまう場合もあります。

運動と睡眠、ボディクロックについて、ボディクロック研究会会員で「3D睡眠診断」の開発者でもある、久留米大学医学部環境医学講座助教・松本悠貴先生にお聞きしました。

Q 運動の時間帯によって、睡眠の質が変わってくるのですか?

A はい。ボディクロックのメカニズムからは、夜更かしをしないことが前提となりますが、就寝の2時間くらい前に運動をすることが睡眠にとって理想的ですね。

ヒトの体温リズムは19時前後に最も高くなり、その後下がり始めてある程度下がってくると眠気を催すようになります。従って運動後の体温の低下が通常の体温リズムの低下と重なり入眠がスムーズになります。

Q 運動にふさわしくない時間帯もあるのでしょうか。

A 健康リスクの観点から最も避けたいのは、起床直後、朝食前の運動です。起床直後は、体が覚醒するために交感神経が優位になり睡眠時に比べて血圧が急上昇します。 “自律神経の嵐が起きている”と言われるほどです。

脳卒中や心臓発作による突然死もこの時間に最も多く発生します。どうしても朝に運動しなくてはならない場合は、睡眠中の発汗による水分不足をしっかり補い、朝食を食べて消化器を動かし、副交感神経を働かせて自律神経を安定させた方がよいでしょう。

また、質の高い睡眠という観点からは、眠る直前の運動はおすすめしません。運動による興奮によって入眠が妨げられる可能性があります。眠る直前であれば、硬くなった筋肉をほぐすための軽いストレッチなどがよいでしょう。

Q より効果的な運動の種類を教えてください。

A ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を行うとよいでしょう。1日1時間くらいできればよいですが、30分程度の軽い運動でもかまいません。負担が大きすぎず、楽しいと感じる運動の方が継続できてよいと思いますよ。

————————————————————————————————————————-
久留米大学医学部 環境医学講座 助教
ボディクロック研究会 研究会員
松本 悠貴 先生

松本悠貴先生

長崎県長崎市出身。産業保健の立場から働く人の健康と睡眠を考える。日頃の睡眠習慣がからだの健康、こころの健康、労働現場における事故や生産性から対人関係の問題まで多岐に渡り関わっていることを労働者に伝え、健康指導を行う。同大学神経精神医学講座の内村直尚教授とともに睡眠の位相・質・量を測る尺度(3DSS)を開発し、24時間型社会を生きる現代人に合った睡眠のサポートについて研究している。

Photo by John Loo

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

寝る前のパソコンやテレビはなぜいけないのでしょうか?

正解はこちら

快眠キュレーターが厳選!!「快眠グッズ」

たった5分!即効性抜群の快眠ストレッチ
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
Nelture
ネムジム食堂