「朝食」の食べ方で、体調と仕事のパフォーマンスが変わる!?

Topics 2015年03月11日(水)

「朝食」の食べ方で、体調と仕事のパフォーマンスが変わる!?

「朝食」の食べ方

朝しっかり目覚めて日中を快適に過ごすために、「起きたら日光を浴びましょう」「朝食をきちんと食べましょう」という2つの留意点がよく挙げられます。

なぜ、この2つが重要なのでしょうか。ボディクロック研究会会員であり「3D睡眠診断」の開発者でもある、久留米大学医学部環境医学講座助教・松本悠貴先生にお聞きしました。

Q なぜボディクロック(体内時計)のリセットが重要なのでしょうか。

A 私たちの体にはボディクロックが備わっていて、起床や就寝、ホルモン分泌など1日の生体リズムを調節する役割を持っています。1日が24時間なのに対して、人間のボディクロックの周期は24時間より少し長いと言われています。そのため、実際の1日の長さに合わせて毎日調整することが必要になるのです。

朝の光と朝食を取り入れる大きな目的の一つは、このボディクロックをリセットすることです。ボディクロックが狂ってしまうと、生活が乱れて心身の病気を招いたり、社会生活の継続が難しくなったりと、様々な問題が出てくることがあります。

Q 朝の光を浴び、朝食を食べることで、どのようにボディクロックがリセットされるのでしょうか?

A ボディクロックには、脳内の視交叉上核にある「主時計」と、体の各臓器に備わっている「末梢時計」の2種があり、この2つが機能することで正しく作動します。「主時計」と「末梢時計」は、オーケストラでいうと指揮者と演奏者のような関係。指揮者である主時計と同調することにより、末梢時計は正しく働くことができるのです。

主時計(脳)は光を感知することができますから、朝日を浴びるとそこでリセットされ一日が始まります。しかし末梢時計の方は、朝日を浴びるだけでは一日の始まりを感知して動き出すことができません。朝食をとって胃腸の活動をスタートさせ、朝がきたことを末梢時計にきちんと認知させる必要があるのです。

Q 朝食には身体にどんなメリットをもたらすのでしょうか?

A ボディクロックの調整のためばかりでなく、社会生活上も朝食をとることは重要です。社会人も学生も、ほとんどが午前中から仕事や勉強などの活動を開始しています。お昼までエネルギーが補給されない状態ではよいパフォーマンスを発揮することはできないでしょう。

とくに、脳は多くのエネルギーを必要とします。また、朝食を抜いて内蔵がきちんと動いていない状態では体温も上がらず、冷えや便秘など体の不調の原因にもなってしまいます。

Q 朝食をとるのにベストなタイミングや、摂取した方がよい食品などがありますか?

A 朝食は、主時計と末梢時計を同調させるために起床後2時間以内には摂取するのが理想的です。2つの時計をうまく連動させましょう。また、たんぱく質が豊富な食品、とくに「トリプトファン」というアミノ酸を多く含むものを多く摂取するとよいでしょう。

トリプトファンは、日中は覚醒を助けるセロトニンという神経伝達物質となり、夜になると睡眠を促すホルモンであるメラトニンに変わり、昼夜にわたってボディクロックの機能をサポートしてくれます。

トリプトファンが多く含まれる物質は味噌汁、納豆、豆腐、魚など。これ以外の食品にも含まれているのであまり神経質になる必要はありませんが、朝食は和食中心の方がベターといえるでしょうね。

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久留米大学医学部 環境医学講座 助教
ボディクロック研究会 研究会員
松本 悠貴 先生

松本悠貴先生

長崎県長崎市出身。産業保健の立場から働く人の健康と睡眠を考える。日頃の睡眠習慣がからだの健康、こころの健康、労働現場における事故や生産性から対人関係の問題まで多岐に渡り関わっていることを労働者に伝え、健康指導を行う。同大学神経精神医学講座の内村直尚教授とともに睡眠の位相・質・量を測る尺度(3DSS)を開発し、24時間型社会を生きる現代人に合った睡眠のサポートについて研究している。

Photo by photoantenna

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