睡眠が5時間以下は、肥満になる可能性がある

Topics 2014年12月18日(木)

睡眠が5時間以下は、肥満になる可能性がある

睡眠不足と肥満の関係

睡眠が充分にとれないと、それだけで肥満になります。

睡眠不足は食べ過ぎの原因

睡眠不足になると、グレリンという摂食を促すホルモンが盛んに分泌されるようになります。1日の活動カロリーが足りていても「もっと食べなさい」という命令を脳や身体に出すホルモンです。

そのために過食、つまり食べ過ぎの生活を送るようになります。それだけではありません。レプチンという満腹を感じるホルモンが、睡眠不足によって低下してきます。「もう充分に食べた。もう食べなくて良い」という命令が脳や身体に届かなくなってしまうのです。

睡眠時間が5時間より短くなると、肥満になる

日本においては、睡眠時間が5時間より短くなると、肥満になるとのデータがあります。いくら食事や運動に気をつけていても、睡眠不足になるだけで、肥満になってしまうのです。

小学校に入学する前の子どもでは、睡眠時間が10時間より短くなると、肥満になるとの研究データがあります。子どもの場合の睡眠不足は、さらに深刻です。

夜更かしで、遅い時刻まで起きている子どもは、深い睡眠がとれなくなります。入眠してから1時間ほどで現れる深い睡眠の間に、成長ホルモンが分泌されるのですが、遅い時刻に入眠する子どもは、この深い睡眠が減るので、成長ホルモンが充分に分泌されません。

すると新陳代謝が阻害されてしまうので、それだけで背が伸びず、肥満になってしまいます。

睡眠不足が糖尿病を引きおこす!?

睡眠時は、脳と身体を休めるように副交感神経が優位な状態になります。しかし睡眠不足が続くと、交感神経が優位な状態が続くことになります。

すると、血糖値を下げる働きをするインスリンが充分に分泌されなくなります。肥満になると、糖尿病になりやすいことはよく知られていますが、実は肥満になるのと平行して、睡眠不足そのものがインスリンの分泌を阻害してしまうので、さらに糖尿病になりやすくなってしまうのです。

体内時計リセットには「早寝、早起き」ではなく「早起き、早寝」

では、子どもは早い時刻に寝かしつければ良いのでしょうか。大人も早い時刻に布団に入れば良いのでしょうか。昔からよく言われている「早寝、早起き」の言葉には語弊があります。

体内時計のメカニズムから考えると、「早起き、早寝」と言い直した方が的を射ています。その日の夜の寝つきの時刻を早くするためには、まず早起きを起点とするべきです。

朝は外の光を浴び、夜は暗い部屋で眠る

朝に起床したら、外光を浴びて、体内のメラトニンを消失させます。メラトニンは睡眠を誘発するホルモンであり、体内時計を調節してくれるホルモンです。

メラトニンは起床から14~16時間後に、再び分泌が始まります。メラトニンを充分に分泌させるためには、暗い環境に身を置くことが効果的です。暗さを感じると、メラトニンは盛んに分泌されるからです。

体内時計リセットで、自然な睡眠を

朝に外光を浴びることでリセットされた体内時計は、睡眠と覚醒のリズムを、メラトニンの分泌によって刻んでいきます。すると、夜にはメラトニンが脳に働いて、自然と眠気が訪れ、質の良い深い睡眠へと入っていくことができます。この体内時計を朝にリセットする習慣を身につければ「早起き、早寝」の習慣も自然と身につけることができるのです。

子どもを肥満にしないために、何よりあなたが肥満にならないように、体内時計を整えて、深い睡眠をとるように心がけましょう。

【参考インタビュー】
内村直尚先生 久留米大学医学部精神神経科教授
【参考書籍】
『睡眠と健康』宮崎総一郎/滋賀医科大学特任教授・佐藤尚武/滋賀短期大学学長
NHK出版

【提供:武田薬品工業株式会社

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