「朝型」と「夜型」には理由があった!体内時計の個人差が生む「朝型」と「夜型」

Medical 2014年10月10日(金)

「朝型」と「夜型」には理由があった!体内時計の個人差が生む「朝型」と「夜型」

シャボン玉

「午前中からてきぱきと仕事をこなせるが、夕方になると効率が落ちる。夜は眠くて仕方がない。私は朝型人間なのかな」「朝はボーッとしていて、仕事も手につかない。でも、午後になると俄然とやる気が出てくる。どうやら自分は夜型人間らしい」こうした、「朝型」、「夜型」は、体内時計の個人差も関係していると言われています。

体内時計の仕組みとは

私たち人間は、腕時計などをしていなくても、今が何時頃なのかを漠然とではあっても察することができます。人間を含むほ乳類では、脳の奥にある視交叉上核という神経細胞群が、体内時計として働いています。

体内時計といっても、カチカチと時を刻むのではなく、視交叉上核の細胞群では、時計遺伝子というタンパク質の設計図に基づいて、時計機能を担うタンパク質が製造されます。

細胞群の中で化学反応が24時間周期でゆっくりと変動して、1日という時間を把握します。つまりタンパク質の製造量が、砂時計のように蓄積していくことで時計の役割を果たしていると言えます。

このタンパク質が多量に製造されて貯まってくると、時計遺伝子による製造の命令は抑えられ、タンパク質は減り始めます。これが体内時計の基本的な仕組みです。

ある量まで減少すると、また時計遺伝子は活発化して、タンパク質は再び盛んに作られるようになります。このサイクルがおよそ24時間なのです。

時計遺伝子はいくつもあって、共同作業をしています。それぞれの時計遺伝子は、人それぞれ異なります。この微妙な違いで、製造されるタンパク質の量的な変動が起こります。量的な変動は、体内時計の周期の個人差として現れます。

体内時計は24時間周期ではない

腕時計や壁掛け時計などの機械式の時計が正確に24時間を刻むのに対して、人間の体内時計は24時間よりも微妙にずれていて、24時間よりも短いか、長いのです。

体内時計の周期が24時間よりも短めだと朝型になります。体内時計の周期が24時間よりも長めだと夜型になります。

朝に活動的な朝型人間と、夜に活動的な夜型人間は、体内時計の作り出すタンパク質の量的な周期によって決まるということになります。

2013年に国立精神・神経医療研究センターの三島和夫博士らの研究チームは、皮膚の細胞をとり、培養することで、この周期を把握する方法を開発しました。

研究は、今後も継続して行われるそうです。体内時計の性質を検査できる方法が確立されれば、朝型、夜型の時間特性に合わせた効率的な活動スケジュールを組み立てることができるようになると期待されています。

朝の光で体内時計リセット

朝型であっても夜型であっても、社会は朝から仕事を始めて、夜には休息をとり、さらには睡眠時間に充てるというシステムで動いています。

よって、個人差がある体内時計を、24時間という1日のリズムに合わせる必要があります。体内時計をリセットし、夜の良質な睡眠をもたらすのは、朝の光です。

朝に起床したら、外光を浴びて、体内時計をリセットしましょう。

日中の活動性を維持し、し夜に良質な睡眠に就くためには朝の光を浴びることが大切です。

Photo by michibanban

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

寝る前にお茶やコーヒー、タバコなどをとるのはなぜよくないのでしょうか?

正解はこちら
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
ネムジム食堂