睡眠不足・不眠症による経済損失ってどれくらい?

Lifestyle 2014年09月22日(月)

睡眠不足・不眠症による経済損失ってどれくらい?

仕事中の男女

あなたは、朝の目覚めが悪くて眠い目をこすりこすり出勤する、なんてことはありませんか? また、通勤中の電車の中でウトウトしてしまい、降りるべき駅を乗り過ごしてしまったなんてことは?

職場に着いても眠気がとれず、思うように仕事がはかどらないように感じる日もあるかもしれません。でも、「そんなことはよくあること。大したことではない」と思いますか?

睡眠不足は仕事の効率を下げる! 本当に?

誰しも「頭がボーッとして仕事がなかなか進まない」ということってありますよね。では、寝不足は実際にどのくらい仕事の効率に影響するのでしょうか?

この、睡眠不足と仕事の効率との関連を示す興味深い調査を、日本大学医学部の内山真教授が行いました。内山教授が、化学メーカーの従業員を対象に行った調査によると、「寝つきが悪い」「深夜や早朝に目が覚めてしまう」という人は、男女とも月平均2~3回勤務中に眠気に襲われることが分かりました。

また、眠気のある時は眠気のない時に比べ、男性で40.1%、女性で37.0%、作業効率が低下することが分かりました。「寝不足で仕事がはかどらない」ということは、仕事の効率にかなり影響するんですね。残業したくないなら、ウトウトしながらではなく、スッキリした頭で効率よく働きたいものです!

仕事の効率を下げるだけでなく、経済損失にも!

「眠気に襲われつつ働くと、仕事の効率が下がるということは分かるけど、生理現象だから仕方ない」と思いますか? でも、これが自分だけでなく、同じ会社の多くの人がそうだった場合、さらに、ほとんどの会社がそうだった場合、と考えたらどうなるでしょう?

先ほどの調査結果をもとに、「睡眠に問題のある人とない人の眠気の頻度の差」に「眠気のある時の作業効率の低下率」と公的調査で判明している「年間給与」を掛けます。そのようにして1人当たりの年間生産損失額を割り出すと、男性で25万5,600円、女性で13万7,000円となるそうです。

この数字から、睡眠に問題のある労働者全体の経済損失額は、年間約3兆665億円と推計されました。眠気が吹き飛ぶような数字ですよね!

もっとある! 睡眠不足・不眠症の及ぼす影響

寝不足で働くと、莫大な経済損失につながることが分かりました。でも実際に、もっと多くの損失が生じます。それは、睡眠不足による病気や遅刻、早退が生じること。

またそれだけではなく、それに伴い交通事故が発生するからです。内山教授によると、睡眠が原因の欠勤、遅刻、早退回数それぞれに給与を掛け合わせた年間損失額は、総額1,616億円。

それに、不眠、寝不足などによる交通事故の損害額2,413億円をプラスすると4,029億円もの損失となるそう。これを先ほどの、睡眠に問題のある労働者全体の損失額と合わせると、睡眠不足に関連した経済損失額は実に年間約3兆5千億円ほどにもなってしまいます。

一人一人の寝不足がこれほどの損失につながるとは、本当に驚きですね! ですから、睡眠の質はあなたの問題だけではなく、社会全体にも極めて重要な問題なのです。

毎日スッキリとした頭で働けるよう、睡眠の質を高めることを心がけましょう!

Photo by Kompania Piwowarska

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