寝ながら勝手に体が動く睡眠障害Part 2

Topics 2014年09月10日(水)

寝ながら勝手に体が動く睡眠障害Part 2

頭を抱えている男性

若年型の寝ぼけがノンレム睡眠時に現れるのに対して、高齢者の寝ぼけはレム睡眠時に現れます。「レム睡眠行動障害」は、放置しておくと、本人や家族がケガを負う危険があります。

レム睡眠時に起こる寝ぼけが、「レム睡眠行動障害」です。高齢者に多くみられる症状です。レム睡眠のときは、脳は活発に活動していますが、筋肉は弛緩している状態にあります。

ところがレム睡眠時なのに、筋肉の動きを停止させている体の仕組みが異常をきたし、安全装置が外れたように筋肉が活動してしまうのがレム睡眠行動障害です。

暴力的な夢に始まり、やがては歩いたり、走ったりするようになる

レム睡眠行動障害は、筋肉が活動するので眠っていても、体が動いてしまいます。肉体的な疲労が回復しないだけならまだしも、レム睡眠行動障害では、起き上がって、壁や家具に体をぶつけたり、家族に暴力をふるったりします。

はじめは暴力的な夢をみることから始まり、手を動かしたり、腕を動かしたり、やがては立ち上がったり、歩いたり、走ったりするようになります。

夢のなかの敵から逃げようとしたり、夢のなかの敵と闘ったりするようになると、眠っている状態にありながら、大声を出したり、起きあがって暴れたりするようになります。

そして、悪夢のなかでの行動を、現実の世界でも実行してしまうのです。殴る、蹴る、ときには窓から飛び出してケガを負うこともあります。

レム睡眠行動障害では、本人だけではなく、家族がケガを負う危険があるのです。

レム睡眠行動障害は、悪化するケースがほとんど

レム睡眠行動障害が自然治癒することは希です。さらにレム睡眠行動障害では、症状が悪化していくケースがほとんどなのです。放置しておくと、本人や家族がケガを負う危険性は治まりません。

また別の病気へと移行してしまう危険性があるのも、レム睡眠行動障害の特徴です。レム睡眠行動障害の2~3割の人が、パーキンソン病になることが報告されています。

パーキンソン病は安静時に手足の震えがとめられず、手足の曲げ伸ばしが困難になる症状を伴う神経系の病気です。また認知症の初期段階の症状へと移行することも多く報告されています。

レム睡眠行動障害は、男性に多い

レム睡眠行動障害は男性に多く発症し、また高齢者の0.5~0.7パーセントが、レム睡眠行動障害にかかるというデータがあります。

レム睡眠行動障害の症状が現れたら、早めに専門医に相談しましょう。

参考文献
『誰でもスグできる睡眠障害で眠れない夜の不安をみるみる解消する200%の基本ワザ』
東京医科大学教授医学博士/井上雄一著 日東書院
『厚生労働省e-ヘルスネット』

Photo by KellyB.

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