脳の研究はここまで進んでいる! 睡眠誘発物質って?

Lifestyle 2014年08月10日(日)

脳の研究はここまで進んでいる! 睡眠誘発物質って?

眠る猫

睡眠誘発作用のあるホルモンといえば「メラトニン」。きっと多くの人が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? この他にも、睡眠誘発作用のある物質があります。今回は、人や動物に備わる睡眠物質について見てみましょう。

睡眠誘発作用のあるメラトニンの働き

人はなぜ眠くなるのでしょうか。それは、睡眠中枢である眠らせる脳、つまり中脳、小脳、脳幹部が大脳に働きかけることで、休養するように指示を出すからです。すると、視床下部という場所からメラトニンが放出され、大脳が眠りにつくそうです。

また、メラトニンは体内時計機構に属するもので、夜だから眠るしくみに基づいています。これは、十分に睡眠をとっても、夜のある一定時刻になると眠くなるということからもその働きに気づくことができます。通常、夕方から夜間にかけて、脳の松果体から、メラトニンが分泌され、睡眠を引き起こすのです。

睡眠物質プロスタグランジンD2とは?

一方、夜だからという理由以外でも、人は疲れたら眠るというしくみを持っています。これは恒常性維持機構に属する働きです。徹夜をした次の日の夜には、深く長く眠った経験はありませんか?

これは、起きていた時間の長さ、つまり睡眠不足の度合いによって変わってくるもので、目覚めていると体内にプロスタグランジンD2などの睡眠物質がたまっていくのだそうです。

これにより、睡眠が誘発されます。マウス実験などでは、このプロスタグランジンD2を投与しても、自然な眠りで決して麻酔などによる昏睡とは異なることが分かっているそうです。

プロスタグランジンD2はもっとも強力な睡眠誘発作用を持つ?!

人間や動物の脳内にある睡眠誘発物質は実にたくさんあり、血液や尿から約30種類もの物質が発見されているそうです。中でも、プロスタグランジンD2は、もっとも強力な睡眠誘発作用があるといわれています。

まずプロスタグランジンD2が脳の周りに溜まってくると、今度はアデノシンという睡眠物質が脳内の神経細胞を介して信号を伝え、睡眠中枢を刺激します。これが眠りを誘発するのだそうです。

睡眠誘発物質が体にどんどん溜まって眠くなるというメカニズム。

ここまで進んでいる人や動物の眠りについての研究にはただ驚かされるばかりですね。

Photo by Bill Shupp

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