30時間以上、無睡眠だったサルに脳内ホルモンをスプレーすると?

Medical 2014年08月02日(土)

30時間以上、無睡眠だったサルに脳内ホルモンをスプレーすると?

サル

30時間以上、無睡眠でいるなんて信じられませんが、人間ではもっとトンデモナイ記録が残っているのだとか……。ここでは無睡眠状態のサルに脳内ホルモン「オレキシンA」を投与した際の実験報告を紹介します。みなさんはこれを読んでも決して真似などせず、毎日ちゃんと眠りましょうね。

無睡眠は人にどのような影響を与えるのか?

そもそも人は眠らないとどうなるのか? これは非常に興味深いテーマだと思います。ちなみに、研究者立ち合いのもとで行われた公式記録では、アメリカ人の少年が約11日間眠らなかったという記録が残されているそうです。すごいですよね、11日間……。

ちなみに、この少年には幻覚症状や指の震え、妄想、左右の眼球がバラバラに動くなどの症状が出たのだそうです。命に別状はなかったもののギネスブックは健康への害を考慮して、この記録の掲載を中止しました。たしかに、この記録で競い合っていたら、行きつく先はどのようなものか容易に想像できますよね。

サルの場合はどうか?

人ではなくサルの無睡眠に関する実験報告もあります。30~36時間無睡眠状態のサルに、鼻内噴霧で脳内ホルモン「オレキシンA」を投与してから認知能力テストを行ったところ、睡眠時間が十分に足りているサルと遜色ないスコアを出したといいます。

これだけを聞くと、サルにとって睡眠と知能にはあまり関係がないのではないかと思われるかもしれません。しかし、そうではなく、同条件の無睡眠のサルに、オレキシンAではなく生理食塩水を投与したところ、テストのスコアは大幅に下回ったというのです。やはりオレキシンAがカギを握っているようですね。

オレキシンAに期待が集まる!

オレキシンAの欠乏がナルコレプシー(日中に耐えがたい眠気を感じる慢性疾患)と深く関係しているといわれています。つまり、「オレキシンAの欠乏=眠気を催す」と考えられるのだそうです。

そのため、無睡眠状態のサルにオレキシンAを投与したら、脳が覚醒した(知能力が正常に戻った)のではないかという研究結果が発表されています。このサルの実験で注目を集めたのは、オレキシンAが眠気を感じているサルにだけ効果がみられたことと、脳の他の部分には無影響で「眠気を解消するという働きのみに特化」しているところだとか。

このオレキシンAは今後、幅広い活用法が期待されているそうですよ。

Photo by Hafiz Issadeen

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