体内時計をリセットし安眠へと導く「光」のすごい効果とは

Topics 2014年07月31日(木)

体内時計をリセットし安眠へと導く「光」のすごい効果とは

寝苦しい夏の夜

梅雨が明けていよいよ本格的な夏になり、寝苦しい夜が続いています。春先には「春眠暁を覚えず」の言葉通り、一日中うとうとしていた人でも「夏になるとなぜか眠れない」という悩みを訴える方が増えてきます。眠れていないと感じるのは、もちろん「暑さ」もありますが、季節による睡眠時間の差ということも影響しています。

実は睡眠時間は、日の長い季節では短くなり、日の短い季節では長くなるといった変化を示します。夏は日照時間が長いため、寝る時間は遅く、起きる時間は早まり、その結果睡眠時は短くなりがちです。このように日照時間が変わること、言葉を変えていえば「光」を感じている時間の変化が私たちの睡眠に及ぼす影響はとても大きいことがわかっています。

今回は、「光」と睡眠の関係を見ていことにしましょう。

体内時計と外部環境のズレを調整してくれるのが「光」

ご存じのように、人間の生体リズムは動物と同じように体内時計によって調節されています。体内時計というからには、私たちの生活リズムと同じ「24時間」の周期で刻まれているのかと思えば、そのリズムは実際には少しズレているといわれています。このズレを調整する重要な役割を果たしているのが「光」です。

起床時間に太陽の光が目を通じて視床下部の視交叉上核(体内時計の機能を担うもの)に届くことにより、このズレがリセットされます。この時から14~16時間経つとメラトニンというホルモンの分泌が始まり、手足の末端から放熱します。眠そうな子どもの手を触ると温かいのはこのためです。この放熱により脳の温度が低下してくると2時間ほどで眠気が出てくるのです。つまり、人間は朝に光を受ける時間を決めれば、自然に寝つける時間も決まることになります。

朝、しっかりリセットしないと睡眠障害にもなりかねない

ところが、朝起きたときにしっかり太陽光を浴びなかったり、カーテンを閉め切った部屋でいつまでもごろごろしていたりすると、体内時計のリセットがされずにその結果、不眠症など様々な睡眠障害に襲われる危険性が高まります。また、最近では、寝床に入ってからスマートフォンやタブレット端末などを利用している方も多いようですが、就寝前に長時間、光の刺激を受けることで覚醒が助長されることになるために注意が必要です。

ほとんどは「朝しっかり起きて日光を浴びる」といったちょっとした生活習慣の見直しで睡眠障害も改善することが多いのですが、症状の改善が見られない場合に活躍するのも、やはり「光」です。、人口照明器具を使って2500ルクス以上の強い光を照射する「高照度光療法」といった治療法もあります。

たたでさえ睡眠時間が短くなる夏。

質のよい睡眠をとるには、生活習慣を乱すことなく「光」をうまく利用して体内時計を狂わさないようにしていくことが大切です。

Photo by Marcus

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