老人の睡眠時間が短いのはなぜ? 早起きの理由とは?

Lifestyle 2014年07月21日(月)

老人の睡眠時間が短いのはなぜ? 早起きの理由とは?

Maggie Osterberg

最近、「朝活」という言葉が使われるようになり、早起きして充実した時間を過ごす人の話を耳にするようになりました。そんな中で、「どうしても早起きできない!」と心の中で焦っている人はいませんか?昔から「お年寄りは早起き」と言われていますよね。それって本当なのでしょうか? 通説を調べてみましょう。

幼児期から青年期までは、脳の発達とライフスタイルの変化で熟睡できる

「一人ひとり違う生活サイクルによって、睡眠時間の差は出てくるもの」と思っている人も多いのではないでしょうか。でも、年代によっても睡眠時間に差があるといった認識もあるのでは。赤ちゃんはよく寝ているし、お年寄りは早起きのイメージもある一方で「寝付けないと悩んでいる」と聞くこともありますよね。

こういった差はどうして生じるのでしょうか。まず、新生児の場合は脳が未発達であることから、眠りそのものも未成熟のため、1時間弱の浅い眠りを繰り返し、1日の大半を眠ることになると考えられています。

それが2歳を過ぎると大人の睡眠リズムに似た脳波の動きをするようになります。少しずつ睡眠時間が長くなり、幼児期から学齢期が人生で一番熟睡できる時期になります。この頃は眠気が強く容易に熟睡でき、熟睡している時間も長くなるのです。

やがて青年期になり、学校や仕事などで十分な睡眠時間がとりにくいライフスタイルに変化すると、量が足りない分を内容で補おうとする機能が発揮され、さらに熟睡できるようになるのです。

老人の睡眠時間が短い理由と早起きの相関性

ところが、中高年期になると状況が変わります。脳の機能が弱まり、覚醒と睡眠のどちらも長く維持するのが大変になってくるのです。覚醒が持続できないので早い時間に眠くなりますが、早い時間に寝付いても眠気が弱いので、朝早く目覚めてしまうことになるのです。

つまり、早く眠くなるし、長い時間眠ることもできないことから、やむを得ず早寝早起きのサイクルがつくられることになるのです。注意したいのは、これは「脳の老化」によるもので、日中の疲労とは関係がないということ。睡眠のサイクルが短くなっても、睡眠の質を高めたり、昼寝をしたりすることで、きちんと疲れをとることが大切なのです。

「眠いのに寝られない」と悩むようになる前に、自分の熟睡スタイルを見つけよう

このように人の体は変化し続けていくものです。「今はまだ若いから」と無理をして、日々の疲れをその日の睡眠で癒すことを怠ると、体に疲れを溜めこんでしまうことになります。早いうちから自分自身が快適に眠りにつける方法を見つけ、身につけて損はないはず。

まず、朝起きたら太陽の光を浴びて体を目覚めさせ、体を動かし、朝食を食べる。これで体温が上昇して、脳の覚醒レベルが高まるので、日中を活動的に過ごすことができます。よい睡眠には、起きている間の過ごし方も大切なのです。

よい眠りを得るためには睡眠環境も影響します。人によって好みがわかれるものに枕があるのではないでしょうか?寝た時に立っている状態に近い姿勢にするために、頭や首、肩などの位置調整をするのが枕の役割。のど元がつまって呼吸がしにくくなったり、肩や背中が痛くなったりしないようにするためです。今の枕の素材や高さは合っていますか?

お気に入りの音楽やアロマでリラックスするのも効果が見込めます。一生付き合っていく大切な体。

それを維持するためにも、大切な睡眠について、今一度考えてみてはいかがでしょうか。

【参考】
日経BP「高齢者の早寝早起きには理由がある 睡眠と覚醒のリズムを確保し熟睡を得よう」

Photo by  Maggie Osterberg

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