片目睡眠で半分ずつ脳を眠らせる!? イルカの眠り方

Lifestyle 2014年07月19日(土)

片目睡眠で半分ずつ脳を眠らせる!? イルカの眠り方

片目睡眠

暑い夏は、どうにも寝付けない……という夜もありますよね。そんな時には、他の動物の睡眠に思いを馳せてみませんか? 例えばヒトと同じ哺乳類のイルカは、肺呼吸をしながら泳ぎ続けなければいけません。「まさか、一生寝ない!?」。いえいえ、生き抜くためには疲れを癒すことも大切。ちゃんと睡眠をとる工夫があるのです。

海に棲んでいる哺乳類、イルカはどうやって眠る?

人にとって、睡眠はなくてはならないもの。でも、まだまだわかっていないこともたくさんあります。「なぜ、人は眠るのか?」といった基本的な謎ですら学者の意見が一致する答えは見つかっていないのです。動物にまで広げるとさらに謎は増えていきます。

例えば、海に棲む哺乳類、イルカなどはどうやって眠るのでしょう? これについては、少しわかっているようです。動物の多くは脳が左右で別れていて、神経は脳と体で左右が入れ替わっています。そこで、海の中で泳ぎ続け、体が危険にさらされる睡眠をゆっくりとるわけにもいかないイルカの場合、「片方ずつ眠る」という方法をとっているのです。

つまり右目を閉じて左脳を眠らせ、左目を閉じて右脳を眠らせる、というわけです。この独特の睡眠法は「半球睡眠」と呼ばれていて、長い間海上を飛び続けなくてはならない渡り鳥も行います。

イルカが行っている片目睡眠とは?

片目睡眠の状態である「半球睡眠」を確かめたいなら、水族館のイルカの目に注目してみてください。ある研究によれば、飼育下のイルカについて、休息行動は深い眠りである水面付近・水底付近での静止している深い眠りの状態、泳ぎながらの浅い眠りの状態という2つのスタイルがみとめられています。

そしてイルカは1日の半分以上を、泳ぎながら睡眠をとって過ごしているそうです。そのうち3割程度は「半球睡眠」を行っているので、もしかしたらその場面を見ることができるかもしれません。

このように、イルカは睡眠中もゆっくり休んでいるのではなく、脳の片方は起きていて、開いている片目で周囲を警戒し、必要時にはすぐに行動できるようにしているのです。特にまだ幼い子イルカをもつ親イルカは、子に向いている目を常に開けていて、まさに文字通り、目を離さず見守っているといいます。

ヒトに生まれてよかった! 快適寝具で幸せな睡眠タイムを

このイルカなどが行う「半球睡眠」のように「片目睡眠法をヒトにも応用できないか?」という研究も行われているようです。長時間の待機が続き、緊急時には素早い行動が必要とされる職業の人もいるでしょう。そういった人にとっては便利かもしれません。

生物によって脳の構造は異なりますが、働きの原理は基本的に同じと考えられています。そのためイルカの睡眠のメカニズムを解明することで、ヒトの睡眠に変革を起こせる可能性も考えられているのです。

でも、ここで最初の「人はなぜ眠るのか?」の謎に戻ります。体を休ませるのに横になる、頭をゆっくり休ませるといった多くの動物に共通する目的のほかに、睡眠が人にとって重要な役割を果たしているとしたら、片目睡眠で何か弊害が起こるのでしょうか。

今言えることは、私たちはさまざまな動物のなかでも、とりわけ心地よい環境で眠ることができるということ。冬は暖かい毛布、夏は肌触りのよいタオルケットに包まれ、最近では寝苦しい夜のために冷感ベッドパッドも。

どうぞ今夜は、快適な寝具で眠ることの喜びをかみしめておやすみください!

【参考】
TED.com ラッセル・フォスター「なぜ人は眠るのか?」
ネイチャーテック研究会のすごい!自然のショールーム「半分起きて半分寝る~イルカの睡眠方法~」

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